6月26日、川崎ブレイブサンダースが大塚裕土の加入記者会見を開催した。
大塚はこれまでのキャリアにおいて、2010-11シーズンからTGI D-RISE、宮崎シャイニングサンズ、秋田ノーザンハピネッツ、サンロッカーズ渋谷、富山グラウジーズと5チームに在籍。2018-19シーズン終了後、2019年5月8日から自由交渉選手リスト公示されていた。
その後「B1のいくつかのチームからオファーがあった」(大塚)中、「優勝するためにこのチームへの入団を決めた」。1シーズン目は1試合平均約31分、2シーズン目は同約25分と、安定した出場時間を得られていた富山時代と比べ、「プレータイムが確保されていない」チームへの移籍となるが、大塚は強い覚悟を持って新たな道を選んだ。
「競争心がチーム改革の面でも求められていることだと思う。チームに新しい刺激を与え、ベテランとしても求められる部分がある。自分の経験を活かせたらと思うし、本当に優勝したい気持ちが今まで以上にあるので、そういったところを姿勢として見せていけたら」
もっとも、同じシューターの辻直人が5月に左肩関節脱臼で全治5~6カ月程度の見込みと診断されており、新シーズンの開幕に間に合うか不鮮明な状況の中、昨季1試合平均37.7パーセントの確率で3ポイントを沈めた大塚にかかる期待は大きい。それでも「イメージが沸くというか、求められている役割がはっきりしている。結果を残すことによって、自分の価値を高められると思う。期待値をはるかに上回るパフォーマンスをしたいと思うし、とても楽しみ」とコメントし、来るべき新シーズンに向けて次のように意気込んだ。
「開幕スタート(スターター)は目標として掲げていきたいと思うが、移籍1年目で自分のパフォーマンスを出す厳しさは今までで感じている。スタートで出ようが、ベンチから出ようが、一番フォーカスするべきとこはそこ(自分のパフォーマンスを出すこと)だと思っています」
年齢を重ねるごとに成長を遂げ、川崎入りを果たした31歳の大塚。熊谷尚也(元大阪エヴェッサ)とともに、“移籍組”としてチームに栄冠をもたらすことができるか。