第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)男子準決勝第1試合は、川崎ブレイブサンダース(Bリーグ1)とアルバルク東京(Bリーグ4)が対戦する。
川崎は今季、インサイドのニック・ファジーカスとアウトサイドの辻直人というオフェンスの柱に、エネルギッシュなプレーでチームに勢いを与えるライアン・スパングラーが加わった。さらに北卓也ヘッドコーチが「セカンドユニット」と表現する控え選手たちも今大会は好調。「(ファジーカス、辻、スパングラーの)3人をサポートする組織力では東京よりうちの方が勝っている」とチーム力で戦うことを強調した。
一方の東京は、ここまでピリっとしない内容が続いているが、伊藤拓摩ヘッドコーチは動じない。準々決勝(仙台89ERS戦)後には「トーナメントなので反省している暇はないし、勝ちきったので振り返る必要もない」とコメントし、ディアンテ・ギャレットの得点が伸びないことに対しても「アジャストして得点以外で貢献してくれている。(彼を)止めようと思うなら止めてもらえれば」と意に介さぬ様子だ。田中大貴を筆頭にどこからでも得点が取れるリーグ屈指のラインナップをそろえ、大一番に向けて淡々と準備を進めている。
年末のリーグ戦で1勝1敗と星を分けた川崎とA東京の因縁は、新年早々決着がつくこととなる。激戦は必至だ。
文=青木美帆