2017.01.07

今季2勝のシャンソンが相手も緩みなし、富士通の熱き指揮官小滝HC「とにかく決勝に行きたい」

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 1月6日に行われた第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)の準々決勝で、三菱電機コアラーズ(WJBL 7)と富士通レッドウェーブ(WJBL 2)が対戦。富士通は長岡萌映子山本千夏を中心に序盤から徐々に点差を広げ、80-65で勝利した。

 三菱電機には今季のリーグ戦で2敗を喫した富士通だったが、その悔しさを晴らすかのように前半から19点のリードを奪う好発進。後半は課題に挙げる「出だし」で相手に主導権を握られたものの、最終ピリオドで曽我部奈央が2本の3ポイントを沈める活躍を見せ、ベスト4進出を手繰り寄せた。富士通を指揮する小滝道仁ヘッドコーチは試合後、20歳の曽我部を「あのメンタルはすごい」と、大舞台での活躍ぶりを称えた。

 準決勝ではリーグ戦で2勝しているシャンソン化粧品シャンソンVマジック(WJBL 3)と顔を合わせる。それでも小滝HCは「一戦一戦が大事。受けてたったらダメだし、相手はやってやろうという気持ちで来るはず」と警戒。続けて「一発勝負の大会で、楽な試合ではないので、選手に言い聞かせることが大事」と述べた。

「とにかく決勝に行きたい」。2008年以来、9年ぶりの優勝を見据えながら、まずは決勝に進出することを目標に掲げる。コート上では大声で指示を出し、選手を奮い立たせる熱き指揮官の下、富士通がシャンソン撃破を目指す。