JX-ENEOSの4連覇阻止へ、6年ぶり決勝進出の富士通町田「ガンガン攻めていきたい」

「強い気持ちを持って戦う」とやる気十分な富士通の町田瑠唯 [写真]=山口剛生

 1月7日に国立代々木競技場第一体育館で第92回天皇杯・第83回皇后杯(オールジャパン2017)の準決勝第2試合が行われ、シャンソン化粧品シャンソンVマジック(WJBL 3)と富士通レッドウェーブ(WJBL 2)が対戦した。

 6年ぶりの決勝進出を目指す富士通は1点リードで迎えた最終ピリオド、長岡萌映子が12点、篠崎澪と山本千夏がそれぞれ4点をマークするなど一挙24点を加え、64-57で勝利を収めた。

 チームトップの29点に加え、9リバウンド5アシストを挙げて決勝進出の立役者となった長岡の裏で、町田瑠唯はチームで唯一、40分間コートに立って攻守でチームをけん引。「インサイドをメインに攻めた」とこの日のゲームプランを語り、「(明日は)アウトサイドもインサイドもバランス良く攻めたい。相手よりもアグレッシブに走って、アタックしていきたい」と意気込む。

 8日の決勝戦は3連戦の最終戦だが、それはファイナルに進んだからこそ受けられる試練とも言える。「お互い3連戦目でしんどいけど、強い気持ちを持って戦う」と町田はやる気十分。また、長岡が「自分たちは失うものは何もない」と言えば、町田は「程良い緊張感を持って、自分たちらしいバスケでガンガン攻めていきたい」と述べ、4連覇を目指すJX-ENEOSサンフラワーズに対しても怯んでいない。

 決勝戦は富士通の長岡と町田だけでなく、JX-ENEOSの吉田亜沙美を筆頭に、渡嘉敷来夢、間宮佑圭、宮澤夕貴といったリオデジャネイロ・オリンピックで20年ぶりのベスト8入りを果たした日本女子代表メンバー6名がそろう。今度はチームメートではなく、“ライバル”として顔を合わせる彼女たちの、激戦必至の一発勝負は女子バスケ界屈指の大一番だ。

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