アルバルク東京の優勝で幕を閉じた2年目のB1リーグ。シーズンのフィナーレを飾った「B.LEAGUE AWARD SHOW 2017-18」では、受賞者たちが普段見慣れないお洒落なスーツ姿で華麗に登場した。「平均体型とはサイズも厚みも違うこの大男たちをどうドレスアップさせたのか?」。そんな素朴な疑問を知るために、2年連続で担当を手がけたライフスタイル誌『GQ JAPAN』のファッション・ディレクター森口德昭氏に取材を敢行。バスケ経験者でもあるというファッションのプロに、スタイリングポイントをうかがった。
インタビュー=小沼克年
写真=『GQ JAPAN』、Bリーグ、山口剛生
スティール王:マイケル・パーカー(千葉ジェッツ)/1試合平均1.9スティール
「今回のスタイリングは全選手ダークトーンでそろえました。えんじ色もダークトーンだなと思い、この色が似合ったパーカー選手に着てもらいました。太めのラペルにボリューミーなボウタイを合わせることで、顔や身長の大きさが際立たないよう全体のバランスを調整しています」
■着用アイテム
スーツ、チーフ:dunhill(ダンヒル)
他、スタイリスト私物
ベスト6thマン:藤井祐眞(川崎ブレイブサンダース)
「藤井選手は何でも似合う! この日はパリコレクションブランドの『ACNE STUDIOS(アクネ ストゥディオズ)』のスーツをベースに、ボウタイをシャイニーな1本にしました。(ボウタイと)スニーカーの色とも合わせてあります。Bリーガーの中では一番王子様っぽいキャラ。それを崩さないように仕上げました」
■着用アイテム
ジャケット、パンツ:ACNE STUDIOS(アクネ ストゥディオズ)
シャツ:DRESSEDUNDRESSED(ドレスドアンドレスド)
タフショット賞:ハッサン・マーティン(琉球ゴールデンキングス)
「ハッサンは『あれがいいこれがいい』と、何回も着替えをしていたので苦労しましたが、最終的に喜んでくれました。(ダバンテ)ガードナーと同様に、チーフと缶バッチを派手色でピリッときかせて、彼の陽気さを表現しています。あと、本人はタイトが好きということだったので、そのタイトな感じを損なわないようにわりとピチッとフィットしたスーツを合わせてみました」
■着用アイテム
チーフ:STEFANO CAU(ステファノカウ)
※所属は昨シーズン時点