2019.01.18
アルバルク東京の優勝で幕を閉じた2年目のB1リーグ。シーズンのフィナーレを飾った「B.LEAGUE AWARD SHOW 2017-18」では、受賞者たちが普段見慣れないお洒落なスーツ姿で華麗に登場した。「平均体型とはサイズも厚みも違うこの大男たちをどうドレスアップさせたのか?」。そんな素朴な疑問を知るために、2年連続で担当を手がけたライフスタイル誌『GQ JAPAN』のファッション・ディレクター森口德昭氏に取材を敢行。バスケ経験者でもあるというファッションのプロに、スタイリングポイントをうかがった。
インタビュー=小沼克年
写真=『GQ JAPAN』、Bリーグ、山口剛生
「まず最近のファッションの特徴として、サイズ感がゆったりとした服が出てきてるんですね。このセットアップは割と若い子がダボッと着るような服なんですけど、でもそれを逆手に取って、でかめの服を馬場選手のような大きい人にあえて合わせました。あと、彼は若いのに雰囲気や貫禄もあるじゃないですか。なのでシングルではなくダブルのジャケットにしました。オジサン臭くならないように全身をネイビーで統一し、シルエットでもうまく中和させてフレッシュさと貫禄が出るようにしました」
■着用アイテム
ジャケット、シャツ、パンツ:WEWILL(ウィーウィル)
タイ:FAIRFAX(フェアファックス)
「『GIEVES&HAWKES(ギーブス&ホークス)』という超王道のスーツをBリーグチャンピオンのキャプテンにはふさわしいかなと思って合わせました。特徴的なのは僕が編みだしたテクニックで、缶バッチをボウタイに付けたところですね。そうすることで手の込んだ立体感みたいなのが出てお洒落に見えるかなと思いました。Bリーガーへの今回のスタイリングは、王道のスーツを着せたとしてもどこかに“遊び”を絶対に入れてますね」
■着用アイテム
スーツ:GIEVES&HAWKES(ギーブス&ホークス)
※他、スタイリスト私物
「西村選手はお洒落好きで、何でも似合う感じだったので楽でしたね(笑)。その中でもモードっぽいブランドが合うかなと思って、お洒落さん御用達の『Neil Barrett(ニール バレット)』というブランドを合わせました。これもダークトーンで統一させて、パンツに側章が付いているのでイブニング感(夜の社交着)もあります。胸のチーフは花を咲かせるように入れることで、全体のバランスが一段上がるようにしました」
■着用アイテム
ジャケット、パンツ:Neil Barrett(ニール バレット)
シャツ:LITTLEBIG(リトルビッグ)
タイ:FAIRFAX(フェアファックス)
※他、スタイリスト私物
「宇都選手は他の選手と比べると線が細いので、普通のネクタイやボウタイよりも、細いタイが似合うかなと思いました。プレースタイルもおそらくシャープですよね(笑)。あとこういった髪色が明るいときは、他の部分にもう1色入れると中和できるんですね。なので、合わせるアイテムはなるべくシンプルにしつつも、缶バッチとスニーカーの色で髪色を中和させて、髪だけが浮かないように心掛けました」
■着用アイテム
スーツ:EMPORIO ARMANI(エンポリオ アルマーニ)
タイ:FAIRFAX(フェアファックス)
※他、スタイリスト私物
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