■宇都宮ブレックス vs 三遠ネオフェニックス(@ブレックスアリーナ宇都宮)
第1戦:12月21日15時5分、第2戦:12月22日15時5分
リーグ戦8連勝で前節を迎えた宇都宮ブレックスは、対照的に8連敗中だった京都ハンナリーズと対戦。その勢いの差は1戦目の第1クォーターに表れ、32-8と宇都宮が圧倒。第2クォーターで9得点、第3クォーターで28失点ともたついたものの、第4クォーターに手綱を締め直して20点差で退けた。
続く2戦目は第1クォーターで13-8とやや不安な立ち上がりを見せるが、第2クォーターで27得点、第3クォーターで9失点と主導権を握り、前日同様に20点差での勝利となった。田臥勇太の戦線離脱の影響も感じさせず、連勝は10に到達。今節はリーグ全体最下位の三遠ネオフェニックスを退けて東地区首位固めといきたい。
しかし、その三遠も今季2勝目を挙げて士気は高まっている。新潟アルビレックスBBとの対決は、1戦目はわずか5得点に終わった第2クォーターの沈黙が響いて敗れたが、2戦目はロースコアの接戦を3点差で制し、ホーム初勝利を手にした。後半にアウトサイドシュートで追い上げムードを生んだ寺園脩斗と、2スティール5ブロックとディフェンスで奮起し、残り34秒に決勝点を叩き出したロバート・ドジャーが勝利の立役者。際どい勝負をものにした余勢を駆って宇都宮にも土をつけることができれば、本格的に復活の狼煙も上がるはずだ。
もちろんその勢いをもってしても、1試合平均82.3得点と高水準のオフェンス力を持つ宇都宮は簡単に勝てる相手ではない。しかしながら、宇都宮がこれまでに喫した4敗は3ポイント不発やターンオーバー連発など、リーグトップクラスの数字を残している部分で本来の持ち味を見失って得点を伸ばせなかった傾向もある。得点力に苦しんでいる三遠の今季2勝はいずれも相手を60点台前半に抑えており、ディフェンスでのハッスルが最低条件。宇都宮のオフェンスの歯車を狂わせたい三遠がどのような策を講じるか、河内修斗ヘッドコーチの采配に注目したい。
文=吉川哲彦
■ロースター
宇都宮(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
比江島慎
遠藤祐亮
竹内公輔
田原隆徳
渡邉裕規
鵤誠司
橋本晃佑
ライアン・ロシター
栗原貴宏※インジュアリーリスト
山崎稜
喜多川修平
シャブリック・ランドルフ
三遠(ヘッドコーチ:河内修斗)
ロバート・ドジャー
デビン・イーバンクス※インジュアリーリスト
寺園脩斗
川嶋勇人
北原秀明
太田敦也
柳川龍之介
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
西川貴之
鈴木達也
菅野翔太
ミッケル・グラッドネス
カイル・バローン