島根スサノオマジックはターンオーバーに気をつけたい、アルバルク東京はガード陣の統率力がカギ

島根スサノオマジック vs アルバルク東京(@松江市総合体育館)
第1戦:12月20日19時5分、第2戦:12月21日18時35分

 島根スサノオマジックアルバルク東京によるレギュラーシーズン最初で最後の対決。島根は7勝14敗で西地区最下位に沈み、A東京は16勝5敗で東地区2位につけている。

 島根の前節は富山グラウジーズ戦。第1戦は第1クォーターから17-17と接戦が繰り広げられ、75-78と3点差で敗れて連敗が「4」に伸びた。ロバート・カーターがフル出場で18得点14リバウンド3アシスト3スティール2ブロックの大暴れを見せ、北川弘相馬卓弥もアウトサイドで存在感を示したが、島根デビュー戦のドゥワン・サマーズはファウルトラブルに遭って14得点3リバウンド止まり。

 ブライアン・クウェリを起用した第2戦では第1クォーターを9失点に抑えると、その後もすべてのクォーターで相手を上回り、最終スコア80-59で5試合ぶりの白星を手にした。リバウンドでは富山の26個に対して43個と優位に立ち、相馬や阿部諒も要所で貢献。ただ、18個を数えたターンオーバーは引き続き課題の一つとなる。

 第10節第2戦で秋田ノーザンハピネッツに黒星を喫したA東京だが、第11節でサンロッカーズ渋谷との“東京ダービー”を制すると、前節は横浜ビー・コルセアーズを相手にしっかりと連勝。第1戦では第1クォーターから23-8と主導権を握ると、持ち前のタフなディフェンスで58失点に抑えた。第2戦は竹内譲次が3ポイントやダンク、レイアップと多彩なオフェンスパターンで今シーズン最多19得点を記録。安藤誓哉正中岳城ミラン・マチュワンの3人が5アシストを挙げるなどオフェンスがかみ合い、危なげなく横浜を下した。

 1試合平均のターンオーバー数が14.5個とリーグで最も多い島根に対し、A東京は持ち味のディフェンスでリズムをつかみたいが、直近6試合で平均13.9個とこちらもターンオーバーが増えている。安易なミスから相手に速攻を許し、勢いづかせることは避けたいところ。安藤、正中岳城、田中などガード陣が司令塔として試合をコントロールできるかがカギになるだろう。

 また、若き新戦力にも注目だ。「第71回全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)」が閉幕したことにより、今後は現役大学生たちがBリーグのコートに立つ機会も増えてくるはず。平岩玄笹倉怜寿小酒部泰暉の大学生トリオが、A東京の一員としてどのような活躍を見せるかにも期待したい。

■ロースター
・島根(ヘッドコーチ:鈴木裕紀)
佐藤公威
後藤翔平
ロバート・カーター
山下泰弘
北川弘
坂田央
阿部諒
相馬卓弥
安部潤
ドゥワン・サマーズ
ブライアン・クウェリ
頓宮裕人
神里和

・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
安藤誓哉
ケビン・ジョーンズ
正中岳城
ザック・バランスキー
須田侑太郎
ミラン・マチュワン
菊地祥平
竹内譲次
平岩玄
笹倉怜寿※特別指定
田中大貴
山本柊輔
アレックス・カーク
小酒部泰暉※特別指定

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