■三遠ネオフェニックスvs川崎ブレイブサンダース(@豊橋市総合体育館)
1月15日19時05分
わずか3勝と苦悩の前半戦を送ってきた三遠ネオフェニックスは、2020年もその最初の連戦は島根スサノオマジックに敗れて連敗スタートとなった。1戦目は第1クォーターに24-13と優位に立ったにもかかわらず、第2クォーターが8得点、第3クォーターが7得点と沈黙。3ポイントが21本中4本成功と芳しくなく、インサイドでもミッケル・グラッドネスは19リバウンドと奮闘したが全体的には劣勢に回った。2戦目も第1クォーターで8得点に抑えこまれると、終始インサイドを支配されるなどして点差が開いた。バイウィークを経て迎えるリーグ戦再開で、改めて心機一転を図りたい。
三遠とは対照的にリーグ全体の首位を快走してきた川崎ブレイブサンダース。篠山竜青が戦列を離れた前節の富山グラウジーズ戦、1戦目は最終的に16本を炸裂させた3ポイントで序盤から主導権を握り、23点差で勝利を収めたが、2戦目は逆に第1クォーターで13-31と大きなビハインドを背負うと、そのまま引き離されて32点差という予想外の大敗を喫した。
ジャマール・ソープを緊急補強して迎えた「第95回天皇杯全日本バスケットボール選手権」は、ファイナルラウンド前に罹患した鎌田裕也に続いて藤井祐眞も準々決勝後にインフルエンザを発症する非常事態。急遽ポイントガードを務めた辻直人の鬼気迫る活躍で決勝に駒を進めたものの、サンロッカーズ渋谷にあと一歩届かず準優勝に甘んじた。
選手4人を欠く上、天皇杯から中2日と疲れが抜けないままリーグ戦再開を迎える川崎は、辻やニック・ファジーカスら主軸の体力面が懸念材料となる。三遠にとっては下馬評を覆す大きなチャンスということになるが、現在のチーム状況を考えると、持てる力をすべて出しきらなければ勝機は見えない。特にオフェンス面では、前節2戦とも60得点を切った中、岡田慎吾が2戦目で11得点。精神的支柱の活躍にチーム全体が刺激を受けなければならない。
文=吉川哲彦
■ロースター
・三遠(ヘッドコーチ:河内修斗)
ロバート・ドジャー
デビン・イーバンクス※インジュアリーリスト
寺園脩斗
川嶋勇人
北原秀明
太田敦也
柳川龍之介
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
西川貴之
鈴木達也
菅野翔太
ミッケル・グラッドネス
ヴィアチェスラフ・クラフツォフ
・川崎(ヘッドコーチ:佐藤賢次)
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
増田啓介※特別指定
辻直人
鎌田裕也
マティアス・カルファニ
ニック・ファジーカス
ジャマール・ソープ
大塚裕土
熊谷尚也
長谷川技
ジョーダン・ヒース