3月14日、無観客試合で再開したBリーグ。日々刻々と変化する社会情勢の中、ファン・ブースターのいないアリーナで選手たちはどのようにプレーしたのか? まずは宇都宮の比江島慎からお伝えしたい。
「こういう時だからこそ全身全霊で」
「間隔が空いていたので正直試合勘はなく、簡単なターンオーバーや連係ミスがお互いにあったと思いますが、僕たちは激しいディフェンスから速攻という形を出せたので、1カ月ぶりでもよくできたと思います。
無観客で独特な雰囲気でしたが、僕たちのやることは変わらないし、モチベーションも普段と変わらなかったですが、正直やりにくかった。やっぱりお客さんの声援があってこそ試合が成立すると思います。そういうことはあってはいけないのかもしれないですが、気持ちのもっていき方、高ぶる感じというところが今日は難しかった。
でも、いろんなところから応援してくださっているのはわかっていたので、そのためにも必死にプレーできたと思います。こういう時だからこそ全身全霊で、ファンの皆さんに元気や勇気を出してもらえるように精一杯プレーするだけ。
今の状況に不安がなくはないですが、しっかり対策をした上で試合をしていると思う。個人としてもオリンピックがあるかどうかわからない中、そのために1試合1試合を大事にして成長しないといけないし、僕としては試合をしたいと思っていたので、リーグが試合をやるというのであればしっかりやっていきたいです」
取材・文=吉川哲彦