Bリーグ開幕戦を戦うA東京と川崎、田中大貴と藤井祐眞が意気込みを披露

会見に登壇した3人(左から田中大貴、島田慎二チェアマン、藤井祐眞)[写真]=兼子愼一郎

 7月13日、Bリーグが2020-21シーズンの概要発表会見を実施。島田慎二チェアマンに加え、10月2日の開幕カードを飾るアルバルク東京川崎ブレイブサンダースから、田中大貴藤井祐眞が登壇した。

 会見後の質疑応答にて、開幕戦に向けた意気込みを求められた両選手。田中は「川崎さんはすごく素晴らしいチームですし、いい試合をファンの皆さんに届けられるように、いい準備をするだけかなと思います」とコメント。

 一方、アウェイチームとして敵地に乗り込むこととなる川崎の藤井は、「非常に楽しみです。昨シーズン、最高の勝率だったアルバルク東京さんなので、挑戦していけたらなと思います」と意欲に満ちた言葉を残した。

 いまだ、日本国内は新型コロナウイルスの感染拡大に関して予断を許さない状況で、A東京や川崎も限られた人数でのトレーニングを行っているという。はたして無事に新シーズンを開幕できるのか、島田チェアマンは「予断を許しませんが、基本的には国が許す範囲の中でお客様をお迎えしたい」と話す。

 現時点で島田チェアマン自身は、通常の半分の観客を入れるなどといった制限付き観客動員での開幕をイメージしているようで、先行して制限付きの観客動員で試合を開催しているJリーグやプロ野球のノウハウを採り入れられるよう、「コミュニケーションを密に取っていきます」と語った。

 選手たちは例年とは全く違うオフシーズンを経て、リーグ開幕を迎えることとなる。実際、コンディション調整に関して少なからず不安を感じているようで、田中は「自粛期間もありましたし、個人としては夏の間に代表活動がないのはなかなか久しぶり」としたうえで、「結構試合から遠ざかっている感覚があるので、いつも以上に難しい調整になってくると思います」とコメント。それでも、「その中でできる最高の準備をしたいと思っていますし、プロ選手としてしっかりと責任と覚悟を持って取り組んでいきたいと思います」とトップアスリートとしての矜持を示した。

 一方の藤井も、体育館やトレーニング施設が使えなかった状況を「今までとは全く違う」と表現。現在もそうした施設は人数制限付きでの利用がルールとなっているが、「開幕戦に向けて今は個人で(コンディションを)上げていますけど、これからチームとしてどんどん上げていけたらと思います」と意欲をあげた。

 約2カ月半後に控える2020-21シーズン開幕。昨季MVPの田中は「純粋に楽しみな気持ちが大きい」と語ったが、それはファン・ブースターも同様だろう。“Bリーグのある日常”が帰ってくる日に向けて、今一度新型コロナウイルス感染拡大防止を意識して日々を過ごしていきたいところだ。

「もっと成長して、もっともっと良い欲を出して取り組んでいきたい」と、個人目標として「欲」の一文字を掲げた田中[写真]=兼子愼一郎

藤井は「優勝への挑戦、そして今までとは違うシーズンへの挑戦」という意味で「挑戦」の文字を個人目標として掲げた[写真]=兼子愼一郎

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