7月30日、川崎ブレイブサンダースが記者会見を開催。2020-21シーズン新ユニフォームおよびユニフォームスポンサーの発表を行った。
冒頭、挨拶に立った川崎の元沢伸夫社長が中地区1位、入場者数全シーズン比128%を達成した2019-20シーズンの振り返り、「新たに佐藤賢次ヘッドコーチが指揮を執り、新加入の選手が多い中、チャレンジのシーズンでした。16連勝も達成するなど、大きな成果を獲得した1年」と総括。「事業面では入場者数が重要な要素ですが、B1において昨対での伸び率がナンバー1。チームの事業も大きく成長しただけに、Bリーグの中止は非常に残念でした。昨シーズン獲れなかったタイトルを2年がかりで獲りにいきます。目標はBリーグ制覇と天皇杯優勝です」と、気合を込めた。
「2冠達成のために力強いパートナーを得ました」と元沢社長が紹介したのが、ユニフォームの胸のスポンサーとなったミツトヨだ。ミツトヨは1934年に創業の精密測定機器のリーディングカンパニー。川崎市溝の口に本社を構える同社はマイクロメータ、ノギスの国内シェアは90%を誇るという。川崎には今年の1月からオフィシャルスポンサーとしてホームゲームのセンタービジョンの上部看板にロゴを掲出していた。ミツトヨとはこのほか、ホームゲーム親子招待プログラム、世界に触れる機会を創出など、地元のファンへの取り組みを共に行っていくことになっている。
さらにユニフォームのデザインについて、「伝統のブレイブレッドとクラシックスタイルのデザインをベースに、チームと地域・ファンが『サンダースファミリー』として一丸となって戦う姿を表現。伝統の中に新しさが表現されたデザインは、世界的ファッションブランド、有名アーティストなどのアートワークを手掛けるクリエイティブ集団“YAR”が手掛けました」と元沢社長が解説。
「ユニフォームおよびパンツのサイドには、上下着用時に稲妻モチーフのラインが現れるように、上下ラインがずれてデザインされています。 サンダースファミリー一人ひとりが結束して戦うイメージで、小さな稲妻が集まって大きな稲妻を形作っています。この稲妻モチーフはサイドラインの他に、背番号とネーム部分にもさりげなく施されています」とのこと。
新たなデザインのユニフォームに袖を通して登場した篠山竜青と熊谷尚也。篠山は「久しぶりにユニフォームを着ました。先日佐藤HCが『Bリーグ、日本だけでなく、アジア、世界で戦えるクラブにしたい』と話をしていましたが、川崎から世界に発信しているミツトヨさんと一緒に戦えることにわくわくしています」と共闘を誓った。
熊谷は「新型コロナ禍の厳しい状況の中、ユニフォームの枠がすべて埋まるのはありがたい限りです。小さな稲妻が一つになっているデザインのように、すべての人たちと一つになってBリーグ制覇、アジア、世界に向けて戦っていきたい」と静かに闘志を燃やした。