王者に挑む広島ドラゴンフライズ、安藤誓哉とカークを抑えれば勝機は十分

広島ドラゴンフライズ vs アルバルク東京(@広島サンプラザホール)
第1戦:10月9日19時35分 第2戦:10月10日15時5分

 Bリーグが開幕して5年目、ついにB1の舞台に踏み入れた広島ドラゴンフライズ大阪エヴェッサとの初陣は、最後に引き離されて敗れたものの、第3クォーター終了時点で5点リードするなどB1でも戦えるという手応えを掴んだ。

 そして、続く第2戦では早くも初勝利を獲得。第1戦のお返しとばかりに第4クォーターで30-17とし相手を振り切った。ジャマリ・トレイラーグレゴリー・エチェニケがインサイドを制圧し、古野拓巳の7アシストも光った。また、2戦ともにターンオーバーを1ケタに抑えたことも評価できる。次節はホーム・広島サンプラザホールでの試合、その相手はアルバルク東京だ。

 他のクラブよりも1日早くB1の開幕戦を任されたA東京は、川崎ブレイブサンダース相手に第3クォーターで一時17点差をつけて優位に立った。最後の10分間は猛追にあって計35得点を献上したが、最終スコア85−79で白星発進。

 しかし、この試合では田中大貴が負傷退場するアクシデントに見舞われ、田中は次戦を欠場。ロースコアゲームとなった第2戦はシュート確率が悪く、17個のターンオーバーを犯すなど精細を欠いてしまう。終始競り合ったが、エース不在も響いて3点差で敗れた。

 ホームの広島は田渡凌、古野、岡本飛竜の司令塔陣が“共闘”して安藤誓哉を、インサイドではトレイラーとエチェニケがアレックス・カークの歯車を狂わせられれば勝機は十分にある。逆にA東京は、その2人のバックアップを務める津山尚大カイル・バローンの出来がカギになりそうだ。

文=小沼克年

■ロスター
・広島(ヘッドコーチ:堀田剛司)
ジャマリ・トレイラー
トーマス・ケネディ
朝山正悟
岡本飛竜
アイザイア・マーフィー
グレゴリー・エチェニケ
田渡凌
田中成也
荒尾岳
古野拓巳
谷口大智
森山修斗

・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
安藤誓哉
ケビン・ジョーンズ
ザック・バランスキー
須田侑太郎
菊地祥平
竹内譲次
平岩玄
田中大貴
津山尚大
カイル・バローン
アレックス・カーク
小酒部泰暉 ※特別指定

モバイルバージョンを終了