11月7日、米子産業体育館(島根県)で島根スサノオマジックと三遠ネオフェニックスが対戦。今シーズンから導入されたアジア枠を使って三遠に入団したフィリピン代表、サーディ・ラベナがBリーグデビューを果たした。
スターティングファイブに名を連ねたラベナは開始早々ファウルを受けてフリースローを獲得。1本を沈めて、Bリーグ初得点をゲット。そして、残り6分8秒には川嶋勇人からパスを受けてベースライン沿いにドライブ、そしてボースハンドのダンクを叩き込んだ。
ラベナは約22分の出場で13得点2アシスト2リバウドを記録。試合後の記者会見で、「今日は両チームにとって、とてもタフな試合だったと感じています。自分たちのことを振り返ると、第4クォーターの最後の方にいくつかミスをしてしまいましたが、それをリカバーする時間もあったので勝ち切れたと思いますし、勝ち切れてよかったです」とデビュー戦の感想を語った。
プロデビュー戦についての感想を聞かれ、「とても疲れました」と笑顔で答え、「5対5のバスケットボールは8カ月プレーしていない状況での今日の試合だったので、正直難しいことが多かったです。今日はチームメートがたくさん助けてくれたので、自分のやるべきことをもう一度整理して、ディフェンスからしっかりプレーすることを頭に入れながらプレーしました」とコメント。
Bリーグでプレーすることを選んだことに質問が及ぶと、「まず1つ目の理由としては、Bリーグがここ数年でかなり急速に発展していて、レベルの高いリーグであると知っていたので、Bリーグを選びました。それから、日本を嫌いな人を聞いたことがないくらい、いい国だと知っていたので、自分の選択は100パーセント間違っていなかったと確信しています」と回答。髪の毛を赤に染めた理由には「隔離期間中に退屈になってしまったので、髪色を変えました。たくさんの方が同じことを聞かれたのですが、本当に隔離期間中が退屈だったので、気分を変えるために髪色を変えました。フェニックスカラーってことで、この色にしました」と笑顔を見せる。
最後に三遠の印象に聞かれたラベナは「(三遠)フェニックスは本当に素晴らしいチームです。隔離の時期を乗り越えて、チームに合流ができたのはたくさんの方のおかげです」と感謝の言葉を述べ、「空港についたとき、北郷(謙二郎)社長が迎えに来てくれたり、クラブの人たちが住む場所のケアをしてくれました。そういった状況があった中で、初めてチームに合流した初日の練習は、初めてにもかかわらず本当に家族のように出迎えてくれている気持ちになりました」と当時を振り返った。
終始笑顔を見せながらメディア対応を行ったラベナ。今後の活躍が期待される。