1月10日、Bリーグの島田慎二チェアマンが「B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2021 IN MITO」開催中止の会見をリモートで行った。また中止に至った経緯、今後のリーグをどのように運営するかなどの説明はYouTubeでも配信された。
島田チェアマンはこのコロナ禍の中でも、「Bリーグの規約にあるBリーグの目的に“日本におけるバスケットボールの競技力の向上およびバスケットボールの普及を図ること”を続けていきたい」とコメント。昨シーズンは3分の1の日程が中止になったが、もし、今シーズンもそのような事態になれば、多くのクラブの経営が破綻されることも予想される。「そうなれば日本をバスケで元気にすることもできない。新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインに沿って、リーグ戦を続けていきたい」とした。ガイドラインは政府方針や各省庁の基準・目安をもとに作成されており、各地での公式試合実施に際しては、自治体の判断・指示に従うこととし、予め了解を得た上で実施している。
Bリーグオールスター中止を決定したことについては、自治体の判断・指示によるものだったと島田チェアマンは説明。1月8日の段階では、オールスターの開催地、水戸市から中止の要望はあった。Bリーグはこれに対して、要望であり開催してもいいかの確認を行った後、開催することをリリースしたという。その際、水戸市にもリリースの発表を確認してもらい、了承を受けていたという。しかし、翌9日朝、水戸市から中止要請の書類がリーグに届いた。リーグはこれを理解し、ガイドラインに沿って中止の判断を行った。
島田チェアマンは「B.HOPEやコンテストなど、オンラインで開催ができないかを準備中」と明かした。また来年のオールスターは沖縄市での開催が決まっているので、仮に今後水戸市から立候補の打診を受ければ、「前向きに検討する」ことも約束。
最後に今後のリーグ運営について、「リーグ戦を最後まで続けることにベストを尽くすことを約束する」と力を込めた。「選手、ファンの安全を第一に考え、精一杯努めていく」とした。また、今回受けた水戸市の要請は県外から多くのファンが集まるため。茨城ロボッツの試合については自治体として許可を受けていることも明らかにした。
●「B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2021 IN MITO」開催中止に関する島田慎二チェアマン記者会見