調子が上がってきたA東京にルカHCも手応え…「直近の8勝2敗の成績は今後も自信になる結果」

試合終盤に躍動し、富山を破る原動力となったトーマス[写真]=B.LEAGUE

 1月31日、Bリーグ第19節が行われ、アルバルク東京富山グラウジーズとの第2戦を戦った。

 富山との第1戦に86-97で敗れたA東京は迎えた第2戦、アレックス・カークの21得点を筆頭に、田中大貴が15得点7アシスト、試合終盤に9連続得点を挙げたデション・トーマスが15得点をマーク。東地区の上位につける富山を90-86と僅差で破り、今季19勝目を挙げた。

 試合後の記者会見で第2戦を振り返ったトーマスは「ファウルトラブルだったリチャード・ソロモン選手にアタックして、結果的にファウルアウトさせることができた。チームメートが良いポジション、タイミングでパスをくれたことに感謝している」とコメント。

 ルカHCは「第1戦と変わらず、インサイドをいかに抑えるか、ディフェンスでどうゲームコントロールするかを意識した。オフェンスリバウンドを今日もかなり取られたが、すぐに次のディフェンスに切り替えることができ、タフに40分間戦うことができたと思う」と試合を振り返った。

 さらにルカHCは「小島元基ケビン・ジョーンズ、トーマスの合流が遅れて、前半戦は負けが計算より増えてしまった。チームケミストリーをもう一度作りながら試合を行なっていたのでなかなか勝てない試合もありました。チームの完成度はまだまだなので、そこに辿り着けるよう後半戦は1つ1つ積み重ねて、レベルを上げていきたいと思います」と今後のチームの伸び代についても語った。

 日本のリーグに慣れていない状態でシーズン序盤を戦ったトーマスだが「第4クォーターなど勝負所でベンチから出るときは、エネルギーをスパークさせることを心がけている。チームにとっての自分の役割はほとんど理解できていると思う」と現在11.6得点をマークしているシックスマンは、A東京の欠かせない得点源になっている。

 最後にルカHCは「(去年12月の)宇都宮戦で2連敗した時がチームとしてどん底でした。そこからチームをリ・ビルド、立て直して、直近は天皇杯のSR渋谷戦を含めて8勝2敗の成績を治めることができています。これは今後も自信になる結果ですし、ここから終盤に向けてステップアップしていきたいです」と語った。

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