2021.04.14
1月30日、富山グラウジーズがアウェーのアリーナ立川立飛に乗り込んでアルバルク東京と対戦した。試合は第3クォーターまで67-67と互いに譲らない展開となったが、富山が第4クォーターにスパート。ジョシュア・スミスが10得点6リバウンド、リチャード・ソロモンが7得点をマークするなどして30点をゲットし、さらにA東京の得点を19に抑えて97-86で勝利した。富山は昨年12月2日にホームの富山市総合体育館でA東京に初めて勝利したのに続き、Bリーグ2連覇を果たしている強豪を向こうに回して敵地での初勝利を挙げたのだ。
試合後、メディア対応を行った富山の岡田侑大は「自分たちはオフェンシブなチーム。シュートを打って点の取り合いに持ち込みたかった」と思いどおりの試合ができたとコメント。
この日の岡田はベンチスタートながら23分38秒のプレータイムを得て12ポイントを奪う活躍を見せた。特に第4クォーターの残り時間3分を切った終盤、87-84とリードした場面でスミスからパスアウトを受けた岡田が3ポイントシュートを的確にヒット。A東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチがタイムアウトを請求するも、富山の勢いを止めることはできず。まさにとどめを刺す一撃を岡田が放ったと言えるだろう。
今シーズンから富山でプレーする岡田だが、ここまで先発出場は3試合にとどまっている。それについて問うと、「学生のころまでスタートで出ることが多かったんですけど、富山に来てシックスマン(6th man)で出る機会が増えて。最初は迷ってプレーすることも多かったのですが、流れを変えるポジションなので、出た時から積極的にシュートを狙ってオフェンスのリズムを作ることを意識しています」と、コートに入る際の意識を語った。
また、富山に移籍してポジションも変わった。「富山でポイントガードを初めてさせてもらっていますが、当初は迷いもありました。今はあまりゲームメークを考えないようにして、自分がリングにアタックすることでオフェンスにつながっていくと思っています。あとは(前田)悟さんのアテンプトは意識してパスすることを最近は心がけています」と、岡田らしく、そして富山のスタイルに合った司令塔像を模索中だ。
そして「今日もマッチアップさせてもらいましたが、日本代表の田中大貴選手と対峙する機会が昨シーズンより増えて、学べることが多いと思っています。(田中選手の)ピックの使い方やフィニッシュについても勉強にさせてもらいました」と、東地区の強豪と多くの対戦を望んで移籍を決めたという岡田にとってはもってこいの環境の中でシーズンを過ごしている。
「逆に負けたくないなとも思っていて、自分としてはいい経験ができていると思います」とらしい強気のコメントで会見を終えた岡田。A東京戦3連勝を目指して、ベンチからチャンスをうかがう。
【ハイライト】GOOD TEAM WIN‼️✌️✨1点を争う好ゲームの中、チーム全員が40分間高い集中力を保ち、ハイエナジーで戦い抜いた本日のハイライト🔥🔥#富山グラウジーズ #グラウジーズ #喰らいつけ #Bリーグ pic.twitter.com/8EkqdZ7vzw
— 富山グラウジーズ (@toyamagrouses) January 30, 2021
文=入江美紀雄
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