12月22日に開幕する「JX-ENEOSウインターカップ2016 平成28年度 第47回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会」。「ミスター・バスケットボール」と称される佐古賢一(現B2広島ドラゴンフライズヘッドコーチ)を筆頭に、優れたポイントガードを輩出することで有名な北陸高校(福井県)は38年連続39回目の出場となる。
B1リーグ所属チームにいるOBは以下のとおり。
五十嵐圭(新潟アルビレックスBB・1998年度卒)
石崎巧(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ・2002年度卒)
西村文男(千葉ジェッツ・2003年度卒)
多嶋朝飛(レバンガ北海道・2006年度卒)
篠山竜青(川崎・2006年度卒)
野本建吾(川崎・2010年度卒)
藤永佳昭(名古屋D・2010年度卒)
上記のとおり、野本を除く全員がポイントガード。しかもそれぞれ全く異なるプレースタイルなのがとても興味深い。
B1で活躍する卒業生たちが象徴するように、北陸高校は毎年、個性豊かな選手がそろうチームだ。能力が高くてキャラが濃い選手たち(やんちゃ、お調子者もしばしば)が一つにギュッとまとまることで、強さを発揮する。
以前、篠山が母校について、こんな風に話していた。
「どのチームでもやっているような練習しかしてないけど、雰囲気と選手のモチベーションはものすごくクオリティが高かったですね。馬鹿になるところは大騒ぎして、ゲームではしっかり集中する。めちゃくちゃ怒られて暗い時も、そこで『開き直ってやるしかないよね』みたいに切り替えられるのは北陸のカラーだったのかなと思います」
近年の全国大会ではいま一つ調子が出ていない北陸。しかし、先輩たちの活躍も励みにして暴れまわってくれるだろう。
文=青木美帆