2016.12.21

【Bリーガーの出身校①洛南高校】代名詞はパス&ラン、竹内兄弟や比江島らを輩出

洛南出身の竹内公輔、譲次、辻直人、比江島慎(左から) [写真]=B.LEAGUE
大学時代より取材活動を開始し、『中学・高校バスケットボール』編集部を経て独立。メインフィールドである育成世代から国内バスケット全体を見つめる"永遠のバスケ素人"。

 12月22日に開幕する「JX-ENEOSウインターカップ2016 平成28年度 第47回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会」の出場校の中で、B1リーグ所属チームに最も多くの卒業生を送りこんでいるのは洛南高校(京都府)だ。

 観光名所として有名な東寺の隣にある洛南は、古くからのバスケットボール名門校として知られており、ウインターカップでは竹内公輔(栃木ブレックス)、譲次(アルバルク東京)が3年次に初優勝を飾り、2006年から2008年には能代工業高校(秋田県)に次いで2校目となる大会3連覇を達成。湊谷安玲久司朱横浜ビー・コルセアーズ)、辻直人川崎ブレイブサンダース)、比江島慎シーホース三河)、谷口大智秋田ノーザンハピネッツ)などがその中心選手として活躍した。

 洛南の代名詞と言えば「パス&ラン」。文字どおり、パスを出したら走る(動く)を繰り返すことで、ディフェンスとのズレを作ってシュートチャンスを生みだす。長身オールラウンダーを多く備えていることも特徴で、5人全員がアウトサイドからアタックできるという年が比較的多い(湊谷や比江島は高校時代からオールラウンダー)。また、大智と光貴(川崎)の谷口兄弟をはじめ、兄弟で部の門をたたく選手も多く(小林遥太の兄もかつて所属)、今大会は笹山貴哉名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)の弟、笹山陸が1年生ながらベンチ入りしている。

 インターハイは45年ぶりに不出場となったが、秋の国体では主力選手が準優勝を経験。小中時代の実績も華やかな選手がズラリとそろってる。かつての“冬に強い洛南”が帰ってくるか、注目したい。

 B1所属の洛南OBは以下のとおり。

■B1所属の洛南OB
・2002年度卒
竹内公輔(栃木ブレックス)
竹内譲次アルバルク東京

・2004年度卒
村上直京都ハンナリーズ

・2006年度卒
湊谷安玲久司朱横浜ビー・コルセアーズ・2006年度卒)

・2007年度卒
辻直人川崎ブレイブサンダース

・2008年度卒
谷口大智秋田ノーザンハピネッツ
比江島慎シーホース三河

・2009年度卒
小林遥太滋賀レイクスターズ)

・2010年度卒
谷口光貴川崎ブレイブサンダース
笹山貴哉名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

文=青木美帆

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