桜花学園への雪辱を果たし優勝、岐阜女子主将の石坂ひなた「全国の舞台で借りを返したかった」

ドライブで攻めこんだ岐阜女子の石坂 [写真]=山口剛生

 8月2日にあづま総合体育館で行われた、平成29年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)の女子決勝。岐阜女子高校(岐阜県)が桜花学園高校(愛知県)を相手に61-55で勝利し、悲願のインハイ初優勝を達成した。

 チーム2位の11得点を記録した主将の石坂ひなたは試合後、「ウインターカップ(全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会)では(65-67の)2点差で負けて悔しくて。『全国の舞台で借りを返す』と思って練習してきたので、勝ててうれしいです」と想いを述べ、「(2月の東海)新人戦や(6月の)東海大会では(桜花学園に)勝ちましたが、全国で勝たないと意味がないと思っていたので、インターハイで絶対優勝するということは意識していました」と語った。

 第1ピリオドで15-8と7点のリードを奪ったが、第2ピリオド以降は何度も詰め寄られたこのゲーム。「簡単に勝てる相手ではないので、『追いつかれても、焦らず1本ずつ点を取っていこう』と声を掛けていたし、自分でもそう思っていました」と山本は振り返り、「ゲームの流れを見て、『ここで1本とらないといけない』というのはコート上で自分たちがわかるしかないので、ガードの池田(沙紀)や自分が喋るようにしていました」と、コミュニケーションの重要性を取りあげた。自身のプレーについては、「3ポイントをあまり打てなかったのは苦しかったのですが、ドライブできたのは良かったと思います。(相手は)絶対に3ポイントに反応してくれるので、それを活かすことができました」と達成感を口にした。

 また、24得点を挙げた桜花学園のポイントガード、山本麻衣にも言及。「山本さんは、点数が止まっているところで、絶対点を取ってくるというのはわかっていて、全員でそこを守ろることを決めていました。でも、やっぱり山本さんは上手で、点数を取られてしまいました」と称賛し、「山本さんにやられた部分は、練習していかないといけないと思います」と話した。

「ウインターカップでも絶対優勝したいです」と、2冠達成に意欲を示した山本。「ただ、やっぱり守りきれていない部分が多かったり、リバウンドを取られる部分があったりしたので、今日の反省点をすぐ見直して、次の大会に向けて1日1日しっかり練習していきたいと思います」と今後に目を向けた。

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