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『B MY HERO!』
何とか振り切ったという表現が正しいかもしれない。平成29年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)女子準決勝第2試合、桜花学園高校(愛知県)と明星学園(東京都)の一戦、これまで順調に勝利を積み上げてきたように思えていた桜花学園が、今大会、多くのチームを悩ませた明星学園のゾーンディフェンスに苦しんだ。
「最悪なゲーム。ディフェンスが悪すぎた。ドライブで抜かれるわ、フレアースクリーンに引っかかってしまうし」。桜花学園の井上眞一コーチの表情はおおよそ勝ったチームのそれではなかった。
その原因の1つに 「(明星学園の)ゾーンは昨日までと違っていた」(井上コーチ)とういうことがあったという。これまでと同じく明星学園が敷いたのは3-2のゾーンディフェンス。しかし、ボールマンのプレッシャーがこれまでと異なり、微妙な守り方の違いで、その対策を練ってきたものにほころびが生じたのだ。
らしくなかったのが第4ピリオド、明星学園の安藤舞香、栗田有子にドライブで次々とディフェンスを突破され、7連続得点を許した場面だろう。ディフェンスが突っ立ちになり、スピードに乗った明星学園のドライブに対応不能となった。
残り3分19秒、栗田のドライブが決まり、明星が1ゴール差まで迫る。しかし、桜花学園はここから山本麻衣、藤本愛湖がもらったフリースローを確実に決め、何とか明星学園を振り切った。
「これからすぐに明日に向けて練習する」と厳しい表情で語った井上コーチ。
今日の出来を明日の決勝までにどのように立て直してくるか!? 井上コーチの手腕はもちろんのこと、選手たちの奮起にも期待したい。