大会初の3位入賞を果たした帝京長岡、柴田勲コーチ「後輩たちに良い形でバトンを渡せる」

チームを初の3位に導いた柴田コーチ[写真]=兼子慎一郎

 12月29日、東京体育館で「ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の男子3位決定戦が行われ、帝京長岡高校(新潟県)が福岡第一高校(福岡県)と対戦した。

 試合は第1クォーターで26-8と帝京長岡が主導権を握ると、終始リードを守りきり、最終スコア69-58で勝利。試合後、柴田勲コーチは「出だしから選手たちが、帝京長岡らしい粘り強いディフェンスを前面に出してくれた」と称え、後半にやや追いあげられた場面については「祝(俊成/3年)と神田(龍一/2年)がボールをコントロールしてくれて、主導権を持っていかれる時間が少なくてすんだ」と続けた。

祝俊成は40分間のフル出場で15得点5アシスト[写真]=兼子慎一郎

 また、「(準決勝では)疲れもあり、些細なミスとか連携がうまくいかないだけでもすぐ落ち込んでしまっていた。そういう精神状態では勝っても負けても良いものが残らないので、今日はそういうことがあっても落ち込むことがないようにしっかりと選手たちが自分から言葉を発信して、お互いに意思疎通を取れるよう『とにかく気持ちを切らすな』ということを話しました」と、敗戦からの気持ちの切り替えがうまくできたことも勝因に挙げた。

 なお、この勝利で同校にとっては大会最高位となる3位入賞を果たした。指揮官は、「先輩たちが作った伝統や順位を、今度は後輩たちが高い所に目標を置ける。こういったところで勝って終わるというのは、後輩たちに良い形でバトンを渡せるんじゃないかなと思います」と胸を張った。

モバイルバージョンを終了