夏の雪辱に燃える昭和学院、11年連続で県予選を制しウインターカップ出場決定

千葉県予選決勝は昭和学院高校(白)が17点差で快勝しウインターカップ出場を決めた

 10月20日、船橋アリーナにて「SoftBankウインターカップ2018 平成30年度 第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の代表校を決める千葉県予選の女子決勝戦が行われた。

 昭和学院高校と千葉英和高校が本戦行きの切符を懸けて激突した一戦は、増田泉美(2年)のジャンプショットで昭和学院が先制。すると、ゾーンディフェンスを敷く英和に対し星杏璃(3年)、西江瑠伽也ワリペ(3年)のガード陣が3ポイントを射抜いて主導権を握る。リバウンド争いも制して相手の攻撃チャンスの芽を摘み、第1クォーターを18-9で終えた。

 第2クォーター序盤は連続得点を許すも、速い展開から加点して応戦。開始3分20秒からは西江が立て続けに3ポイントをマークして点差を12点に拡大する。中盤以降は松本茜(2年)、黒澤楓(3年)のベンチメンバーの活躍もあり43-27でハーフタイムへ。

英和は1、2年生のみのチーム構成で決勝まで上がってきた

 しかし、第3クォーターに入ると英和の反撃に遭い計30失点を喫する。立ちあがりから小林美穂、石橋玲奈、大熊彩葵(いずれも2年)らに決められ、残り5分を切った時点で48-43。中盤以降は点の取り合いとなるも、岡本華音(2年)に連続3ポイントを浴びて一時3点差まで詰め寄られた。それでも、終盤は星を中心に再び引き離し、64-57で最終クォーターへ突入した。

 相手の猛追を跳ね返した昭和学院は第4クォーター、相手のミスを突いて20-10と圧倒。終わってみれば84-67で快勝を収め、11年連続41回目となるウインターカップ出場を決めた。

終始ゲームを支配した昭和学院の星

 チームを率いる鈴木親光コーチは試合後、「ホッとしています」と安堵の表情を見せた。「前半は流れ良く進められました」と評価するも、「第3クォーターでちょっと落ち着いてしまった。そこがこれからの課題だと思います」とコメント。8月に行われた夏のインターハイでは、優勝を果たした桜花学園高校(愛知県)との大接戦に敗れ、2回戦で姿を消した昭和学院。鈴木コーチは「全力で戦って夏の悔しさを冬にぶつけたいと思います」と雪辱を誓い、12月23日から武蔵野の森総合スポーツプラザで開催される冬の祭典へと目を向けた。

【試合結果】
昭和学院 84-67 千葉英和(@船橋アリーナ)
昭和学院|18|25|21|20|=84
千葉英和|9|18|30|10|=67

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