創部初めてメインコートに立った実践学園、主将の小玉大智「本当に楽しかった」

1年次から実践学園の主力を担った小玉[写真]=加藤誠夫

 12月27日、武蔵野の森総合スポーツプラザで「Softbankウインターカップ平成30年度 第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会」男子準々決勝が行われ、実践学園高校(東京都)は桜丘高校(愛知県)に71-85で敗戦。それでも試合後、主将の小玉大智(3年)の顔は清々しかった。

「自分はすごく調子悪かったんですけど、それでもみんなががんばってくれて、こういういいゲームができたと思います」。羽黒高校(山形県)との3回戦では28得点を記録したが、準々決勝ではシュート19本中5本の12得点。前半で3つのファウルを犯した。初のメインコートに「気持ち的には楽だったんですけど、体はちょっと硬かったかな」と、自身のプレーには課題を残した。それでも5人が2ケタ得点を記録するなど、チーム力で桜丘に善戦。最終的に敗れはしたが、「(ベスト8は)バスケ部で初めてなので、そこは誇りを持って学校に帰りたいと思います」と胸を張った。

準々決勝での出来は良くなかったが「楽しんだ」[写真]=加藤誠夫

 2015年、16年に全国中学校バスケットボール大会を制した付属校の実践学園中学。そのメンバーの多くがそのまま高校へ残って、ついにウインターカップで創部初のベスト8入りを果たした。1年生から主力を担っていた小玉は、昨年のウインターカップはケガで出場できなかった。「ケガした時は家でずっと泣きましたし、自分たちの代になってもキャプテンとしてうまくまとめられなかった時期がありました。結構沈んでいる時の方が多かったんですけど、最後はまとまれたので、結果オーライという感じですかね。最後のゲームは本当に楽しかったです」。

 実践学園は来年も五島大成、渡部一輝(現2年)ら最上級生が全中優勝世代。「伝統的なディフェンスがあるので、それはそのままにして、どんどん強くなっていってほしい」とキャプテンも期待をこめた。

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