インターハイ女子注目校(4)れいめい(鹿児島)「初の全国が地元開催、粘り強い守りでまずは1勝!」

れいめい高校は鹿児島県1位で初の全国大会に臨む

7月28日から8月2日にかけて鹿児島県で行われる「令和元年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。バスケットボールキングでは、“令和初”の高校チャンピオンを決する夏の全国大会を前に、今大会で見るべき注目チームをピックアップした。

■女子注目チーム(4)れいめい高校(鹿児島県)

 5月末に実施されたインターハイ予選で初優勝を飾り、れいめい高校女子バスケットボール部は初の全国大会出場を決めた。

 指揮を執る松永真至人コーチは昨年の9月に就任したばかり。決してサイズがあるチームではないが、「ディフェンスで粘り強く守りきるスタイル」を掲げ、松永コーチは「ディフェンス、リバウンド、ルーズボールでは鹿児島県で絶対に負けないように」と選手たちを鼓舞し続けている。

 キャプテンとして下級生主体のチームをまとめるのは徳田梨愛(3年)。157センチと小柄だが、得意の3ポイントシュートで攻撃を引っ張り、「チームの中でも気持ちが強く、負けず嫌いな選手。今はとても練習からストイックにバスケットをしています」と松永コーチも評価している。

若き指揮官の松永真至人コーチ

 今年のれいめいは徳田梨愛に加え、家後ひかり、福元里莉奈(ともに2年)のガード陣がコート上を駆け回り、インサイドは主に2年生の川路悠佳(171センチ)と村田弥愛(177センチ)、1年生の森月羽(168センチ)が務める。川路はチームのエースでもあるが、アウトサイドのシュート力向上がインターハイへ向けての課題だ。

 6月の「令和元年度 全九州高等学校体育大会 第72回 全九州高等学校バスケットボール競技大会」を終えた後、松永コーチはインターハイへの課題をこう話した。「やっぱり外のシュート力もですけど、オフェンスのオプションをもう1つ、2つくらい作らないといけないです。ディフェンスの部分でも練習ではもっと激しくできているので、プレッシャーをかけ続けて守りきるバスケットができればいいなと思います」。

 地元・鹿児島で迎える初の全国大会。「せっかく地元ですので粘り強いバスケットというのは貫きたいと思っています。あとは必ず勝利を持ち帰りたいですね」と指揮官は意気込む。

れいめい高校全体で掲げている“Day Breaks”

「黎明(れいめい)=夜明け」という言葉を英語で示した“Day Breaks”をスローガンに掲げる同校。横断幕とユニフォームにもその言葉はしっかりと刻まれている。

 インターハイで大きな1勝を挙げた時、れいめいに次の夜明けが訪れる。

写真・文=小沼克年

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