2024.06.06
7月28日から8月2日にかけて鹿児島県で行われる「令和元年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。バスケットボールキングでは、“令和初”の高校チャンピオンを決する夏の全国大会を前に、今大会で見るべき注目選手をピックアップした。
「今年は野口という切り札を持っている」
川内高校の田中俊一コーチが、そう大きな期待を寄せるのは1年次からチームの得点源として活躍する野口侑真だ。
190センチながらスピードがあり、日々のトレーニングで鍛え抜かれたフィジカルも兼ねそろえる野口が自身の武器と話すのは「アウトサイドからの1on1」。鋭いドライブからのジャンプショット、ゴール下まで突進し、ディフェンスと体をぶつけ合いながらもシュートをねじ込んで得点を量産する。
「1、2年生の時は、先輩たちもいたので自由にやらせてもらっていた」という野口は、最上級生となった今、「エースとしてチームを勝たせないといけない」と意気込む一方で、ワンマンプレーに走らず周りを活かすこともできるようになった。6月の九州大会では自らが攻める場面と周りに任せる場面を使い分けながらも、福岡大学附属大濠高校(福岡県)相手に25得点をマークした。
「他の選手たちも高い意識を持って練習していますし、僕だけでは勝てないことは全国とか九州大会で経験しています。なので、今は結構周りを信頼しています」
川内はユニフォームの背番号を「0」、「32」、「51」のように選手が自由に決められる。その中で野口は、ミニバスと中学時代から愛着のある6番を選択しているが、これにはもう1つの理由がある。
「馬場雄大選手が好きだからです。馬場選手も身長とスピードがありますし、ドライブからのダンクは憧れています」
迎える最後のインターハイは、チームとしても待ちに待った地元開催。しかも会場は、高校から約3キロほどのサンアリーナせんだい(薩摩川内市運動公園体育館)とこの上ない好条件だ。地元の大声援を背に、野口が暴れ回る姿に期待したい。
文=小沼克年
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インターハイ2019 特設ページ
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