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4月から新学期がスタートし、高校バスケ界では各チームにルーキーたちが加入。昨年の1、2年生も学年が1つ上がり、ここから本格的なチームづくりを図っていく。今回、バスケットボールキングでは2019年に注目すべき選手を独自にピックアップした。
■女子注目選手(16)(2年/明星学園高校/東京都)
「背が小さい分、大きい人に負けないように。ジャンプは昔から意識していました」と、本人が語るように抜群の跳躍力を持つ大塚羽未。
「令和元年度関東高等学校女子バスケットボール大会 兼 第73回関東高等学校女子バスケットボール選手権大会」でもスピードに乗ったドリブルからのレイアップシュートや打点の高いジャンプシュートを主体に大暴れした。特に東京対決となった準決勝では31得点の活躍。ディフェンスに襲い掛かるような強気の攻めで幾度となくチームを盛り立てていた。
「1年生の頃は突っ込むことしかできなくて、ジャンプシュートもあまり打っていなかったのですが、(ドライブからシュートかジャンプシュートかの)見分けができるようになってきました」と昨年からの変化を語る大塚。関東大会は接戦の末に決勝で敗れて準優勝となったが、「(関東大会予選となる)都大会ではいい成績が残せず(3位)、すごく心配だったので、準優勝という成績はよかったのかなと思います」とコメント。プレーについても「苦しい時にシュートを決め切ることを目標にしていました。少しは流れを変えることができたかなと思います」と、決勝後は悔しさの中にも安堵の表情も見せていた。
しかし、大塚にとってはここからが正念場となる。なぜなら、準決勝で対戦した東京成徳大学高校(東京都)の遠香周平コーチが「大塚さんへの対応を考えないと」と言うように、インターハイ予選では厳しいマークに遭うことが予想されるからだ。もちろん、それは大塚も承知のこと。東京成徳大学や八雲学園高校といった強豪たちと再び対戦するインターハイ予選に向けて、「相手にスカウティングもされると思うのですが、そうなった時こそみんなで考えて、頭を使ってバスケットをできればいいなと思います」と気を引き締める。
関東大会に続き、インターハイ予選でもチームに良い流れをもたらすことができるか。新たに台頭した明星学園の点取り屋に注目が集まる。
写真・文=田島早苗