「中学生の時は全国大会に出たことがなかったので、今回が初めての全国大会。めっちゃワクワクしながら臨みました」
第74回国民体育大会の少年女子の部、準優勝まで駆け上がった大阪においてシックスマンとして奮起した宮城楽子(大阪薫英女学院高校)は、笑顔を見せながら大会を振り返った。
決勝では約22分の出場で12得点。最後は敗れたものの、スピードあふれるドライブで愛知を脅かした。
「身長差はあったかもしれないけれど、スピードは負けていなかったと思います。でも、(スピードを生かした攻撃が)もう少ししっかりできていたら良かったなと感じています」と宮城。
ただ、大会を通して速攻やドライブなど速さを武器にした攻めで、存在感は十分にアピールした。「大会前はスピードでディフェンスを抜けるのかという心配はあったのですが、意外と抜けたので、そこは自信がつきました。同じ1年生に対しては対等にやれたと思います」と収穫は大きかったようだ。
今大会では活躍を見せた宮城もまだ1年生。所属する大阪薫英女学院高校は今夏のインターハイでベスト4に入った強豪校。チーム内の競争も激しく、宮城も夏の全国でのメンバー入りはならなかった。そのため、まずはウインターカップ予選に向けてメンバー入りを果たすことが目標。
「シックスマンで出場して流れを良くすることができたら」と意欲を見せる。
同じ体育館の隣のコートで練習をしている大阪人間科学大学の清水咲来や北川聖(ともに大学1年生で大阪薫英女学院高校卒業)を目標とする切り込み隊長は、国体で得た自信を自チームでの飛躍につなげる。
文=田島早苗