12月23日から29日の期間、都内で開催される「SoftBank ウインターカップ2019 令和元年度 第72回全国高等学校バスケットボール選手権大会」。高校バスケット界で最も注目の集まる“冬の祭典”に向け、バスケットボールキングでは大会の注目チームをピックアップした。
■ウインターカップ女子注目校(2)京都精華学園高校(京都府)
昨年のウインターカップで初のベスト8入りを果たすと、今年のインターハイでもベスト8となった京都精華学園高校。ウインターカップでもダークホース的存在であり、最も不気味な存在といえるだろう。
その理由の1つとして挙げられるのがポイントゲッターの高橋未来(3年)で、昨年は「FIBA女子U17ワールドカップ2018」、今年は「第27回 日・韓・中ジュニア交流競技会」とアンダーカテゴリーの日本代表として国際大会に出場。もちろん、チームを引っ張る押しも押されもせぬエースだ。
さらに、その高橋に加えて、荻田美、柴田柚菜の2年生センターコンビが飛び抜けた高さこそないもののインサイドで奮闘。上手さもある彼女たちだが、体を張ったプレーをいとわず、献身的なプレーで得点やリバウンドなどを量産する。
この高橋と荻田、柴田を中心に息の合ったプレーを見せるのが京都精華学園の特長だが、それもそのはず。彼女たちは3年前の福井県で行われた「第46回全国中学校バスケットボール大会」で京都精華学園中学校が準優勝に輝いた時の主力メンバーなのだ。加えれば、荻田と柴田は翌年の全国大会でも3位になっている。
中学からのキャリアと培ってきたチームプレーの精度は高く、そこに高校から関瑞葵(3年)らが加入。195センチのアディアウィコエ ラリヤ ババア メイド(3年)も今年に入って自力が付き、試合の大事な場面に多く絡むようになってきた。選手層も厚くなり、ベンチメンバーも応援席もまとまりを見せる京都精華学園。それだけに、試合になると“プラスα”の力を発揮するのも強みともいえるだろう。
「中学の時に2位で終わり、高校では1位になりたい思ってここまでやってきました。あと少しのところで負けているので、絶対に1位になりたいです」と意気込む高橋。高橋にとっては6年間ともに戦ってきた仲間も多い。6年間の集大成となるウインターカップでは、リーダーの高橋を中心に京都精華旋風を巻き起こしたい。
文=田島早苗