ソフトバンクは8月22日から25日の期間、日本代表の試合が行われたさいたまスーパーアリーナに同社が来春提供予定の5G(第5世代移動通信システム)テクノロジーを活用したVRやAR観戦体験エリアを設置。一般の方や招待客へ向け、様々な体験を提供した。
期間中、会場内に設けられた体験エリアは主に「映像体験ブース」「5G体験エリア」「IoT体験ブース」の3つ。ここでは、各ブースで体験できた画期的なサービスを紹介していく。
■映像体験ブース
・DOLBY VISON+DOLBY ATMOS
最新鋭HDR映像技術「DOLBY VISON(ドルビービジョン)」と立体音響技術「DOLBY ATMOS(ドルビーアトモス)」の融合によって、まるで目の前で試合を観ているようなライブ感溢れる視聴体験が可能に。TVモニターは従来の40倍以上の輝度を表現でき、スピーカーは天井や後方にもを設置されていた。
■IoT体験ブース
・選手自動追尾映像
スマートフォンやタブレットでの試合観戦の際、画面に表示される出場選手リストから好きな選手を選ぶと、その選手にフォーカスしたプレー映像が視聴できる。選手追尾の仕組みは、選手に特殊なセンサーをつけ、コート外に設置されたロケーターでプレー中の各選手の位置情報を取得することで、カメラが選手を自動追尾する。
・リアルタイムスタッツ
画像分析技術により、試合のライブ映像に選手の動きと連動したスタッツデータ(シュート本数の統計、ゾーン別のシュート成功率など)をリアルタイムでCG合成。試合観戦にスタッツデータを取り入れることで、チームの技術や選手の得意プレーが視覚化され、より深く試合を楽しむことができる。
・3Dホログラム
卓上で3D映像の試合を再現。ARグラスをかけると、試合の様子がどんなアングルからでも立体的に見える3Dホログラムで浮かび上がる。
・Googleレンズ
『Googleレンズ』を利用してブース内の画像をスキャンすると、ここでしか見れないオリジナル動画が手に入った。
■5G体験エリア
・自由視点映像
固定カメラで撮影された限られた視点からではなく、「360 Warp System」を使って好きなアングルで映像を見ることができる。会場では30台のカメラ設置し、そこからの情報を得て自由視点映像を可能にした。
・VR試合観戦
VRヘッドセットを装着することで、試合をバーチャル空間で体験することができる。通常では見られないようなコートサイドやゴール下からなどの視点に切り替えが可能で、目の前で試合を見ているかのような臨場感を感じられる。また、離れた場所にいる家族や友人と一緒にバーチャル空間に入り、会話やハイタッチすることも可能だ。
八村塁(ワシントン・ウィザーズ)をイメージキャラクターに起用した「SoftBank 5G」。今回紹介したVRやARを駆使した観戦スタイルは、まだまだ試作段階だというが、近い将来、このような試合観戦が当たり前になるかもしれない。
『世界が変わる。準備はいいか?』