BS-TBSは、開局20周年の記念ドラマとして『左手一本のシュート』を3月14日(土)の21:00~22:54に放送する。
これは約10年前、2010年7月4日に「左手一本 復活シュート」というタイトルで新聞に掲載された記事から翌年には書籍化された実話で、今回、島沢優子氏原作の『左手一本のシュート~夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館文庫)をBS-TBSがドラマ化する運びとなった。
話は遡ること2007年4月。山梨県中央市田富中学校で活躍し、山梨県の強豪高校である県立日川高校に入学が決まっていた田中正幸さんが高校の入学3日前に突然、脳出血に。一命は取り留めたものの、右半身に麻痺が残ってしまう。
しかし、諦めずにコートに立つことを夢見ながらリハビリを行い、1年遅れで日川高校での高校生活をスタート。その後も自身のリハビリを行う傍ら、バスケット部員としてもひたむきに取り組み、そして3年生の6月、古田厚司監督の後押しもあってインターハイ県予選でメンバー入り。試合でコートに立った田中さんは、左手一本で見事にシュートを決めてみせた。
復帰する日を夢見て努力を続けた田中さん。さらには家族やバスケット部の仲間、病院や理学療法士たちといった田中さんを取り巻く人々との絆をテーマにした感動のドラマで、ドラマ化に当たり田中さんは「自分がシュートを決めた2010年から約10年経った今でもこうやってドラマ化される事が決定し、すごく光栄に思います。2010年を振り返ると、内容の濃い1年で、1年休学しましたが、『諦めない心』を学んだ高校3年間だったなと思い出しました」とコメントを寄せた。さらにドラマの中の注目ポイントには、ラストの試合のシーンと、チーム全員が一緒に泣いてくれたシーンを挙げた。
田中さん役には映画やテレビドラマ、CMなどで活躍中の中川大志さん。そして田中さんの母親役には永作博美さん。また中学のチームメイトでライバル高校のエース役をYouTuberのともやんさん(レイクレ)が演じている。
中川大志さん、ともやんさん、そして兄弟コンビ「まえだまえだ」の弟で現在は俳優として活動している前田旺志郎さん(ドラマでは後輩役)らはバスケット経験者。加えてチームメイト役もオーディションからバスケット経験者を起用するなどのこだわりで、キャストは3人制プロバスケットボールチームTOKYO DIME(東京ダイム)の指導の下、12月から約2か月の期間、練習を重ねて撮影に臨んだ。
実際、キャスト自身がシュートを決めるまで何度も撮影に及んだというバスケットボールのシーンは、ドリブルやパスといった一つ一つがリアルで、試合の様子も実際の高校の大会と変わらないほど。臨場感あるプレーシーンとともに、多くのバスケットファンに見てほしいドラマとなっている。
【番組ホームページ】
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