チャイニーズ・タイペイと激突する日本、強みの激しいディフェンスを展開できるか

 第5回東アジアバスケットボール選手権大会の予選ラウンドを2戦2勝とし、グループA1位で決勝トーナメント進出を決めた男子日本代表チーム。大会4日目の6月6日に行われる準決勝ではチャイニーズ・タイペイと対戦する。

 チャイニーズ・タイペイといえば、5月に組み合わせが決まった「FIBA バスケットボール ワールドカップ2019」のアジア地区予選で日本と同じグループに入った。つまり、11月に再び激突する相手ということになる。FIBAランキングも日本と全く同じ48位。ここで勝って精神的に優位に立てるかどうか、互いにとって意味の大きい一戦になる。

 幾度となく日本を苦しめてきたチャイニーズ・タイペイも、今は世代交代を進めているところ。選手の大半が25歳前後という若いチームだが、アメリカから帰化したクインシー・デービスは代表歴も長くなり、34歳となった今もチームを引っ張る存在だ。全体的には日本と大差ないサイズとはいえ、予選の中国戦ではデービスを筆頭に計18本のオフェンスリバウンドを奪っており、注意を払わなければならない。

 日本の強みはディフェンス。予選では韓国戦、マカオ戦ともに3分以上無失点に抑える時間帯があった。特にリバウンドから速攻を連発したマカオ戦のように、まずは激しいディフェンスを展開したいところだ。

文=吉川哲彦

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