いよいよ11月24日にスタートする『FIBAワールドカップ2019 アジア地区 1次予選』。その初戦、フィリピン戦を目前に控える“AKATSUKI FIVE”男子日本代表が、11月21日、味の素ナショナルトレーニングセンターで報道陣に練習を公開した。
この日、報道陣の前で行われたのは約20分のシューティング(シュート練習)。今回召集されている14名が、1グループ2~4名に分かれて数多くのシュートを打つメニューだった。リラックスした雰囲気の中でこの練習は行われてはいたが、試合が近いこともあり、各選手とも高確率でリングにボールを通過させていく。シュート1本もおろそかにすることなく、各自集中して練習しているのが一目でわかった。
取材陣の前に立ったフリオ・ラマスヘッドコーチは「フィリピン戦はとても重要。これまで準備してきたものを確認しているところ」と、直前合宿の目的に言及。「さらにディフェンスではフィリピン戦向けたアッジャストも行っている。ポイントとなる選手をあげるなら、田中大貴(アルバルク東京)、古川孝敏(琉球ゴールデンキングス)、比江島慎(シーホース三河)、そして富樫勇樹(千葉ジェッツ)だ。しかし、彼らだけで勝てるわけではない。全員で勝ちに行きたい」と、チームとして戦う姿勢を強調した。さらに「フィリピンには14年間勝てていないが、私たちが歴史を塗り替える」。ラマスHCは決意を新たにした。
続いて報道陣の前に立った富樫は、「11月24日のフィリピン戦の向けて準備をしてきた。ワールドカップは東京オリンピックに続く戦いなので、いいスタートを切りたい」とコメント。
「今回からホーム&アウェー方式で予選が行われるが、初めて戦うフォーマットの中、ホームで初戦を迎えられるのは大きい。フィリピンはオフェンシブなチームなので、しっかりディフェンスで止めることが大切。今回は内容よりも勝敗にこだわりたい。試合終了のブザーが鳴った時に1点でも勝っていればいいと思っている。すべてを出し切りたい」
富樫の目はフィリピン戦にすでに向けられているかのようだった。