2月25日、男子日本代表はアウェイでの「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019 アジア地区 1次予選(Window2)」に臨み、フィリピンと対戦した。
最初の約5分間で20-4のランに成功するも、その後は得点が停滞し、第1クォーター終了時点で22-21に。続く第2クォーター開始14秒で逆転されると、そのまま一度もリードを奪えず、84-89で敗北した。スターターとして約27分間出場し、12得点2アシスト2スティールを記録した田中大貴(アルバルク東京)は試合後、「早い段階で追いつかれてしまって、相手に試合を盛り返されたのは良くなかった」と、大量リードを活かせなかったことを悔やんだ。
田中はディフェンスや視野の広さを武器にしており、「狭いスペースに突っこんで、1対1で仕掛けていくプレースタイルではない」と語るが、インサイドで不利な日本代表チームでは変化が求められる。「プレースタイルの違いは難しい」と悩む一方、フィリピン戦では強度の高いディフェンスから速攻を繰りだして12得点を稼いだ。両チームトップとなる23得点をたたき出したエースの比江島慎(シーホース三河)に頼る部分は大きいが、「(比江島が)休んでいる間に誰がやるのかと言ったら、自分がやらないといけない」と、使命はわかっている。
また、「代表戦では、一つひとつのチャンスをしっかりと沈めていかないといけない。何本もチャンスがあるわけでもないので。コンスタントに得点を取れるようにしないといけないし、アタックしてファウルをもらう技術も身につけないといけない」と続けた。
予選4戦全敗と窮地に立たされた日本。次戦は6月29日、ホームの千葉ポートアリーナに4連勝中のオーストラリアを迎える。田中は「誰もが厳しい状況だとわかっている。もう一度立ちあがってやるしかない」と見据えた。