「ホームを守れていない現実があった。ここ日本で勝つ姿を見せることができてうれしい。ただ、これで終わりじゃない」。男子日本代表の田中大貴(アルバルク東京)は、オーストラリア代表との「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019 アジア地区 1次予選(Window3)」を終え、冷静に試合を振り返った。
韓国代表との強化試合を欠場した田中にとって「B.LEAGUE FINAL 2017-18」以来、約1カ月ぶりの実践。八村塁(ゴンザガ大学)やニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)とともにスターティングファイブに名を連ねたが、「シュートタッチに苦しんだ」ためフィールドゴールは7本中1本の成功で計4得点を挙げるにとどまった。それでも、「チームが勝てたことがうれしい」と話し、新戦力2人との連係にも手応えを感じている。
「自分たちがどうすればいいかが今までより明確になった。うまくピック&ロールを使って、2人を活かせるようにしている。よりシンプルにやれているし、いいオフェンスにつながっている」
また、ファジーカスと八村が得点を量産することで、「いい意味で楽になった」。オフェンス面での負担が軽減される代わりに、田中や比江島慎(シーホース三河)などペリメーター陣がディフェンスやリバウンド争いでより激しくプレーできている。
勝てば2次予選進出が決まる7月2日のチャイニーズ・タイペイ戦に向けて、「いい流れを試合に持っていき、もう1つ勝ちをもぎ取る」と意欲を示した。