篠山竜青、最後のワンマン速攻は「一瞬迷った」と吐露…「声援が足を動かしてくれた」

試合終盤に貴重な追加点を挙げた司令塔の篠山[写真]=山口剛生

 男子日本代表(FIBAランク48位)がオーストラリア代表(同10位)とのクライマックスを迎えた第4クォーター残り25秒。相手選手が落としたシュートのこぼれ球を拾った篠山竜青川崎ブレイブサンダース)が、バックコートからのワンマン速攻で一気にゴールへ駆けあがり、同21秒で77-74とする値千金の得点を決めた。

 日本はそのまま1点差で逃げきり、オーストラリア相手に“ジャイアントキリング”を達成するとともに「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区1次予選」初勝利をマーク。試合後、フリオ・ラマスヘッドコーチが「篠山のレイアップで勝てるという自信が持てた」と振り返ったように、その得点は勝敗を大きく左右するものだった。

 この場面について、当事者の篠山は「一瞬迷った」と吐露。続けて「追いつかれるんじゃないかなと思ったんですけど、皆さんの声援が足を動かしてくれたというか……。一瞬『どうしようかな?』という気持ちになりましたけど、そこからギアを上げて何とか(シュートに)持っていくことができました」と明かした。

 ディフェンスでも、終始激しいプレッシャーをかけ続けてボールを奪うなど、気迫溢れるプレーで日本にエナジーを与える働きを見せた篠山。「まだまだポイントガードの守り方としてはエラーがありました。そこは改善しなきゃいけない部分です」と反省の弁を口にしたが、次戦の1次予選突破を懸けたチャイニーズ・タイペイとの大一番に向けては「次の台湾のポイントガードは全くタイプが別なので、頭も身体も切り替えてもう一回ディフェンスのつき方を整理しないといけない。(オーストラリアに)勝てたことは嬉しいですけど、次負けたら意味が無いのでしっかりと切り替えていい準備を始めていきたいです」と気を引き締めた。

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