男子U18日本代表の吉田裕司HC、今後の課題は「大きな選手を発掘すること」

「FIBA U18アジア選手権大会2018」でヘッドコーチを務めた吉田氏(右端)[写真]=fiba.com

 8月5日から11日にかけての期間、タイのバンコクで行われた「FIBA U18アジア選手権大会2018」。男子U18日本代表は準々決勝でオーストラリアに敗れて「FIBA U19バスケットボールワールドカップ2019」の出場権は逃したが、その後の順位決定戦では2連勝を飾り、5位で大会を終えた。

 チームを率いた吉田裕司ヘッドコーチは、最終戦となったイラン戦後、「こんな結果になるとは……。昨日も今日も希望を持っていたけど、本当に選手たちが大きなプレゼントをしてくれたと思っています」とコメント。試合をとおしてフィールドゴール成功率は30.6パーセント、フリースローも計20本打って10本成功とシュートミスに苦しんだ日本だったが、指揮官は「ファンダメンタル」という言葉を強調し、「それ以外のディフェンスだったり、全員でボールを動かすとか判断の基準が大事だった。向こう(イラン)はその部分で逆に崩れてくれた」と勝因を述べた。

最後は2連勝で有終の美を飾ったU18男子代表[写真]=fiba.com

 一方で、「今回の挑戦は世界選手権に出ることだった。高さをファンダメンタルで克服していくことが一つの目標だった」とも明かした。「(上位)4つに残るためには、まだファンダメンタルだけだと解決できない。高さ(の差)をファンダメンタルですべて突破できるとは思わないし、そこがまだ足りない部分」と自身の見解を話し、「多くのアンダー世代、そしてジュニア世代で継続してやってきた育成」に加え、「大きな選手を発掘すること」を今後、日本がやるべきことに挙げた。

「八村(塁)君や発掘された(シェーファー)アヴィ(幸樹)、渡邊雄太はそういうところから育っていった選手たちなので、彼らに続く選手が今後も出てほしいと思っています」と吉田HCは期待を寄せて、大会を後にした。

取材協力=青木崇

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