2月4日、サンロッカーズ渋谷は21日、24日の「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019 アジア地区 2次予選(Window6)」に向けた日本代表第8次強化合宿メンバーにベンドラメ礼生が選出されたことを発表した。
ベンドラメは日本代表として2018年7月の「第40回ウィリアム・ジョーンズカップ」、同年8月の「第18回アジア競技大会(夏季大会)」に出場した経験がある。だが、今回のワールドカップ予選では候補選手には選ばれるものの、未だ最終メンバーの12名に残れずにいる。同選手は2月2日、ホームで行われたB1第23節の秋田ノーザンハピネッツ戦後、Window6に向けた話が及ぶと、「2回とも13人目まで残って12人目で落ちている」と明かした。
「すごく悔しいですし、他の人は経験していない」と唇を噛んだベンドラメがギリギリで落選したのは、昨年12月のWindow5と9月のWindow4。ホームで行われたWindow5では「午後に富山へ出発という時の午前練習でケガをしてしまった」。Window4は「韓国遠征からカザフスタンに行く時です」と話し、「韓国から僕1人で(日本に)帰るという状況でした。1カ月間代表でやってきて最後の最後に落ちるのは悔しかったですね。今までバスケしてきた中で、なかなかない悔しさというか、いい経験にはなりました」と当時の状況を振り返った。
現状、ワールドカップ予選を戦う日本のポイントガードは、富樫勇樹(千葉ジェッツ)と篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)が担っていると言っていいだろう。ベンドラメは2人との差をこう分析している。
「あの2人はターンオーバーが少なく、状況判断がしっかりしている。自分の課題はターンオーバーのところです。代表レベルになると1つのミスで試合が決まってしまうので、ガードのミスは命取りになります」
それでも、最後は「得点を取ることに関しては自信があるので、積極的にアタックしてミスを減らせば(選ばれる)チャンスは増えると思います」と今回の代表メンバー生き残りへ意欲を示した。
SR渋谷の司令塔が、日本の司令塔としてワールドカップ出場へ導くチャンスをものにできるか。まずは9日から行われる代表戦前のB1第24節、栃木ブレックス戦での活躍を期待したい。
文=小沼克年