「コテンパンにやられた」13年ぶりのW杯、田中大貴「これが現実」

0勝5敗でワールドカップを終えた日本[写真]=fiba.com

 9月9日、中国の東莞で「FIBAバスケットボールワールドカップ2019」の17-32位順位決定ラウンド第2戦が行われ、モンテネグロ代表(FIBAランキング28位)と対戦した日本代表(48位)は最終スコア65-80で敗れた。

 13年ぶりにワールドカップに出場した日本だが、1次ラウンドから5戦全敗で大会を終えることとなった。モンテネグロ戦後、田中大貴アルバルク東京)は「これが現実だと思います」と今大会を総括した。

 ワールドカップ予選を振り返れば、4連敗から8連勝を挙げ自力出場では21年ぶりの本戦行きを決めた。田中は「その他にも日本バスケ界に良いことが起きた中で、いろんな方やメディアの方に注目されたり、『ワールドカップで戦えるのではないか』と、今まで以上の期待を受けながらこの舞台に来た」と振り返る。

 大会前に日本で実施した強化試合では、アルゼンチン(同5位)やドイツ(同22位)にも互角に渡り合い一定の手応えをつかんだ日本。だが、ワールドカップという真剣勝負の舞台では、ニュージーランド(同38位)に81-111の大敗を喫するなど改めて世界との差を痛感させられた。

「終わってみればこの結果が現状です。みんなどこかで戦えるのではないか、というイメージ、気持ちがあった中でコテンパンにやられました。現実を見せつけられた感じです」(田中)

 次の大舞台は2020年東京オリンピック。世界で勝つには、田中を含め日本全体が一回りも二回りも成長しなければならない。

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