男子日本代表は16日、FIBAアジアカップ2021予選フィリピン大会」の初戦となる中国戦に臨み、57-66で黒星を喫した。
約1年4カ月ぶりとなった国際試合。久しぶりの公式戦ということもあってか、序盤に得点を伸ばせず相手に先行を許し、20-32とビハインドを背負って試合を折り返す。それでも第4クォーターで追い上げを見せて一時7点差まで追い詰めるが、逆転できず敗れた。
今シーズンのBリーグMVPを受賞した金丸晃輔(シーホース三河)は、ベンチから出場した。序盤の重い展開の中で投入直後にシュートを決めて見せるなど自慢のシュート力を発揮し、3ポイントシュートは4本中3本を成功。チームハイタイとなる12得点を記録した。
試合後、記者会見に応じた金丸は「ディフェンスから入るという意識が最優先にあった」と自身の中で守備を強調して試合に入ったという。その中で「ボールが来たら打とうと思っていたし、迷いなく打てた」と振り返った。
この試合で金丸は得点に加え、リバウンド争いにも積極的に絡み、チーム3番目となる5リバウンドを奪取。「相手が大きくて強いので、ウイング陣も積極的にリバウンドへ絡め」という指示があったと明かし、「リバウンドの意識を強く持った」ことが数字につながったとした。
40分間で57得点という数字が表すとおり、チームとしてシュートタッチに苦しんだ試合だった。特に前半はわずか20得点しか奪えず、なかなかリズムに乗ることができなかったが、後半に入って改善。背番号14も最終クォーターに2本の3ポイントシュートを成功させ、チームの追い上げに寄与したが、「ペイントタッチが増えたことで、キックアウトからノーマークで打てるシーンが多かった」とその要因を明かした。
金丸の奮闘も叶わず、アジアカップ予選の初戦で黒星スタートを喫した日本代表。「僕がもっと要求すれば打てたシーンはあった。ボールを呼ぶ姿勢が足りなかったので、空いたらボールを呼んでどんどん打っていきたい」と話すピュアシューターの次戦以降の活躍を期待したい。