今季は控えに回った吉田亜沙美、平均3.9得点4.7アシストの活躍でベスト6thマンを受賞

3シーズン連続で全試合先発出場だったものの、今季はベンチから出場した [写真]=伊藤大允

 3月3日、第20回Wリーグの個人賞が発表され、吉田亜沙美(JX-ENEOSサンフラワーズ)が22年ぶりに復活したベスト6thマンを受賞した。

 吉田は2015-16シーズンから、出場したレギュラーシーズンの全試合に先発。今季は藤岡麻菜美に先発ポイントガードの座を譲ったものの、1試合平均3.9得点1.9リバウンド4.7アシストの活躍でチームの流れを変えた。

 ただ吉田の功績は数字に残るものだけではない。本人は「新たな挑戦」ととらえたベンチスタートの役割。「自分が出ていくことで流れを変える。JX-ENEOS本来のディフェンスからブレイクというリズムを整える」と認識しているが、明らかに吉田がコートに入ることで攻防において破壊力が増したことは事実だ。さらに先発の座を譲った藤岡麻菜美と一緒にプレーする場面では、さながらコート上での“吉田教室”で後輩PGに実地研修を行った。11連覇を達成したチームの大黒柱は、すでに将来への布石を打っているとも言える。

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