富士通レッドウェーブの篠原恵と山本千夏が現役引退を表明。ライバルたちも惜別のコメントを発信

現役引退を発表した富士通の篠原恵(右)と山本千夏 [写真]=兼子慎一郎

 4月17日、Wリーグ富士通レッドウェーブはチームブログを更新。「お世話になった皆様へ」とタイトルがつけられたブログには、今シーズンでチームを離れる7人の選手・スタッフのコメントが記されていた。

 ここで現役引退もあわせて発表したのが山本千夏と篠原恵だ。2人は東京成徳大学中学、高校のチームメートとして全国中学校大会、インターハイ、ウインターカップなどで活躍した同級生コンビ。高校卒業後は共に富士通に入団し、10シーズン、Wリーグでプレーした。同13日、Wリーグから自由契約選手として公示された際は、多くのファンがSNSで驚きのコメントを残している。ここでは2人のコメントを紹介したい。

「自分の中でやりきり悔いはありません」(山本千夏)

日本代表としてもリオ五輪出場に尽力した山本 [写真]=兼子慎一郎


「今シーズンをもって退団し、引退することになりました。辛いことも沢山ありましたが、10年間続けることができたのは、いつも支えてくれた家族、友人、恩師、最高の環境でバスケができるようサポートしてくれた会社の方々、応援してくださったファンの皆様のおかげで最後までやりきることができました。そしてOGの皆さんをはじめ、最高の仲間に出会えたと思っています。最後にplayしている姿を皆様に観てもらう事ができなかったのが心残りですが、自分の中ではやりきり悔いはありません。10年間、本当にありがとうございました。これからも富士通Red Waveの応援よろしくお願い致します」(原文のまま)

「真っ赤に染まった会場でプレーするのが本当に好きでした」篠原恵

ファンに感謝のメッセージを送った篠原 [写真]=兼子慎一郎


「今シーズンで引退することを決めました。この1年ラストだと思い1日1日を大切にこのシーズン過ごしてきました。シーズンが途中で中止になり、やりきれない思いはありますが、プレーオフに向けてチームが1つになって練習し続けられたことは、私にとってもチームにとっても次につながることだったと思います。富士通に入社して10年。楽しいことばかりではなく辛いことも悲しいこともたくさんありましたが、今思い返すと楽しく嬉しかったことばかり思い出します。毎日みんなと笑い合い助け合い戦った日々は本当に私の宝物です。どんな時も一緒に戦いそばに寄り添ってくれたファンの方々、いつでもご支援ご声援して下さった会社の方々、怪我が多かった私を最大限にサポートしてくれたトレーナー、選手を最優先に考えいつもそばでサポートしてくれたマネージャー、選手のことを1番に考え指導してくれたコーチ、本当にありがとうございました!この10年何度もくじけそうになっても、ここまで続けてこれたのはみなさんのおかげです。本当にありがとうございました!

 この状況なので、みなさんに直接会ってお礼を言うことができず残念です、、、

 真っ赤に染まった会場でプレーするのが本当に好きでした!ファンの方、選手、スタッフ全員が一つになって戦っていると実感できました。この富士通でプレーできたことを誇りに思いますし、感謝しています。これからは、いちファンとしてレッドウェーブの応援をしたいと思います!またどこかで皆さんに会えることを楽しみにしています!ありがとうございました」(原文のまま)

 2人の引退発表に寄せて、同じ1991年生まれの選手たちを中心に惜別のコメントをSNSで発表している。その中で中学時代からのライバルでもある渡嘉敷来夢(JXーENEOSサンフラワーズ)は篠原に向けて、別れのメッセージを送信。それに篠原も感謝のメッセージを返信した。

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