7月8日、ウイングアリーナ刈谷で行われたバスケットボール女子日本代表国際強化試合2017三井不動産カップ第1戦で日本女子代表チームは91-42でオランダ代表に快勝。インサイドの要、大﨑佑圭(JX-ENEOSサンフラワーズ)はチームトップタイの15得点をゲット、またリバウンドでも高さのあるオランダ代表に対して7リバウンドをあげ、存在感をアピールした。
7月23日にインドで開幕するFIBAアジア女子カップでは、これまでともに日本代表のゴールを守ってきた渡嘉敷来夢(WNBAシアトル・ストーム)は出場しない。これは渡嘉敷のアメリカでの活動を優先したチームの方針ではあるが、盟友の大﨑はどのような気持ちで大会に臨むつもりなのか、それを直接聞いてみた。
「これがずっと一緒に活動をしてきて、ケガなどのアクシデントでチームから離れるとなると『どうしようか』と思ったかもしれませんが、今シーズンはタク(渡嘉敷)がいない状況でヨーロッパ遠征や合宿を行ってきたので、特に焦る気持ちはありません。もちろんいてくれれば、これだけ頼りになる相棒はいませんが(笑) それに、インサイドの控えとなる河村(美幸・シャンソン化粧品シャンソンVマジック)や(馬瓜)エブリン(トヨタ自動車アンテロープス)にとっては、タクが入ってくるとぶっつけ本番でプレーすることになり戸惑う部分もあったかも。だからそれはそれで良かったのではないかと思っています」
まさに大﨑らしい自然体の回答と言えるだろう。それでは3連覇のかかるFIBA女子アジアカップではどのようなプレーを見せてくれるのだろうか。
「(身長の高い)海外のチームとの対戦では外からジャンプシュートやドライブを狙ったりしてきましたが、今回はローポストでしっかりボールをキープすることを意識したい。慌てることはないはずです。それにあんまり考えすぎてしまうと足が動かなくなってしまうので、シンプルにプレーしたいと思っています。もちろん中国や韓国のセンター陣とはこれまで何度もマッチアップしているので、駆け引きは当然しなければいけないでしょう。でも、相手がどうこうではなく、自分自身がどうプレーするのかがカギ。チームとしても私のところにボールが入れば落ち着く部分もあるし、シューター陣もそろっているので、インサイドにボールを入れることでマークを分散させることもできます」
「自分自身のプレーを大事にする」という大﨑の言葉には、それが勝利に直結するという自信がにじみに出ていた。渡嘉敷不在の布陣だが、司令塔の吉田亜沙美(JX-ENEOS)とともに、内外のキープレーヤーとしてFIBA女子アジアカップでの活躍が期待される。