台湾の台北市で8月28日に行われた第29回ユニバーシアード競技大会決勝戦で、女子日本代表チームがオーストラリアに78-85で敗戦。日本バスケットボール協会(JBA)は試合後の選手、コーチのコメントを、公式Facebookをとおして発表した。
日本を率いた佐藤智信ヘッドコーチ(白鷗大学)は「分かっていながらも、オーストラリアにリバウンドとインサイドで最後やられてしまいました」と指摘。サイズで上回るオーストラリアのインサイド陣を相手に、日本はゲームをとおして24-43とリバウンド本数で大差をつけられた。また、「ペイント内でボールを持たせないように、得点を取られないようにディフェンスの指示をしましたが、中に絞って外にさばかれて外のシュートを決められてしまうなど、中途半端になってしまいました」と、8本の3ポイントシュートを許した点にも言及した。
第3クォーター終了時点では51-73と22点差だったが、第4クォーターに猛攻を展開し7点差まで追いあげた。指揮官は「最後の方、相手が疲れてきて守れなくなり、チャンスはありましたが、そういうのを前半から仕掛けられれば良かったなと思っています」と悔しさをにじませた。
1967年以来50年ぶりとなる銀メダル獲得の快挙を遂げた日本だが、佐藤HCは「やはり2番ではダメで、1番じゃなきゃいけません」と明言。「選手たちにはこの悔しい経験を、今後のバスケット人生だったり、日本代表に入って結果を残せるようにつなげてほしいです。今回の選手たちは、今後、日本代表に入って結果を残してもらいたい今からの選手たちなので、今大会を通じてそういう目標が見えてきてくれれば良いなと思っています」と、選手のさらなる飛躍を望んだ。
また、「日本の大学がんばっているんだと、多くの人に分かってもらえればいいなと思っています。こういう学生のがんばりが、今後下の世代にもつながって、先のユニバーシアード競技大会で常に上位に入れるような形になればいいなと思っています」とも語った。
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