『BASKETBALL ACTION 2020 SHOWCASE』開催を前に男女日本代表、3x3男女日本代表の首脳陣が集合。各チームの現状を語った

東野智弥JBA技術委員長をはじめ、各代表チームの首脳陣が集合 [写真提供]=日本バスケットボール協会

 8月14日、日本バスケットボール協会(JBA)はネットによる「日本代表チーム2020年度強化方針に関するメディアブリーフィング」を開催。東野智弥JBA技術委員長、フリオ・ラマス男子日本代表ヘッドコーチ、トム・ホーバス女子日本代表HC、そしてトーステン・ロイブル3x3日本代表ディレクターコーチが登壇した。

 口火を切ったのは東野委員長は東京2020オリンピックが延期されたことにより、3人のコーチとの契約を1年更新したことを発表。「ここまで代表チームの継続的な強化の中、ジャンプアップを(東京)オリンピックで図りたいと思っていましたが、残念ながら今年は延期となってしまいました」と悔しい気持ちを吐露。オリンピック延期の原因となった新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月以降、バスケットボールを含む世界の多くのスポーツが停止してしまったが、「3人のコーチとはこの時期だからできるリモートミーティングを行っていました。今回発表した代表候補を見てワクワクしてもらえたと思います」と、8月7日に発表した2020年の5人制と3人制の男女代表候補だけでなく、そして23年に日本、フィリピン、インドネシアと共同で開催される「FIBAワールドカップ2023」に向けた「FIBAワールドカップ2023重点強化選手」23名へも期待を寄せた。

 次にメディアの前に立った3x3男女代表のディレクターコーチであるロイブル氏は、3x3代表の現状について長い期間、一緒にプレーができなかった状況を憂慮する。「今シーズンは11月から合宿を再開するつもり。この合宿は長めに時間を取って、チームを一から作り直す」と今後のスケジュールを語った。来年の1月以降は毎月短い合宿を行い、築いたコンビネーションなどを元に戻さないように工夫をしていくという。「所属チームには負担をかけるかもしれないが、チーム構築には必要なこと」と協力を仰ぐことになっている。

 女子代表HCのホーバス氏は久しぶりに選手たちと会えることを非常に楽しみにしていた。「ネット越しになるが、ファンの皆さんにプレーを見てもらえれば、選手たちのモチベーションになるはず」と16日の『BASKETBALL ACTION 2020 SHOWCASE』に期待を寄せる。「選手が所属するWリーグの各チームはすでに練習を再開しており、5対5も行っていると聞いている。これは何も活動ができていない他国に比べるとアドバンテージになる」と国内の環境を喜んだ。そして、「来年のオリンピックに向けて、実は来年の4月にはアメリカ遠征に行きたいと思っている。ただし、WNBAは開催されているが代表活動はまだ行われていないので、どこにも話ができない状態。その時を待つしかない」と、最後は自分に言い聞かせるように話を終えた。

 最後に登場した男子代表HCのラマス氏も『BASKETBALL ACTION 2020 SHOWCASE』について言及。「今回のイベントでファンの皆さんに会えることを楽しみにしています。我々も選手、スタッフが会えなかった時期が長引いていましたので、会えることはポジティブなこと。コロナの状況の中、世界のスポーツが止まってしまい、厳しい状況が続く中、このようなニュースを伝えられることはいいことだと思う。衛生面の問題もあるが、全員で進んでいきたいと思う」と開催を待ち望んだ。

モバイルバージョンを終了