【NBA】カリー離脱直後にミーティングを行い、選手たちの意識を高めることに成功した指揮官カー

ウォリアーズの指揮官カーは、若手にチャンスを与えつつ、チームも連勝を続けている[写真]=Getty Images

 12月22日(現地時間21日)、ゴールデンステート・ウォリアーズのスティーブ・カーHCが、ステフィン・カリーが右足首ねんざにより戦線離脱することが決まった後にチームミーティグを開いていたことを明かした。現地メディア『THE MERCURY NEWS』が伝えている。

 カリーが右足首をねんざしたのは、12月5日(同4日)のペリカンズ戦終盤のこと。カーは選手たちに、(カリーがいないため)戦術が変更になること、そしてその点にフォーカスするように伝えたという。

 カーはミーティングについて「昨季、KD(ケビン・デュラント)が18試合も離脱したが、我々はリーグトップのディフェンスを誇っていた。なぜなら、我々はしっかりとプレーしなければ、トラブルに陥ってしまう恐れがあったからだ」と説明。そして「ミーティングはその時と同じようなもの。今からステフ(カリー)が戻ってくるまでに、リーグベストのディフェンシブチームになってやろうじゃないか、といった感じさ」と語った。

 ウォリアーズは現在10連勝中で、カリー離脱後も6連勝と負けなしとしている。レイカーズとの試合は延長戦となったとはいえ、この6試合のうち2度も90失点未満に相手チームを抑えている。開幕からカリーが離脱するまでの25試合で1度だったことを考えればディフェンスに対する意識が高まったと言っていいだろう。

 しかし、カリー不在によってオフェンス面で少し精彩を欠いている。「我々(のオフェンス)は効率的ではないね。あまり多くのスクリーンをセットできていないし、的確なポジションから外れてしまっている。皆が同程度の正確さを持ってプレーできていない。ゲームの展開はとても速いから、我々のオフェンスには正確さが必要なんだ。今はその正確さに欠けていることはないと思う」と、カーは徐々にチームのオフェンス面も向上していると感じている。

 直近2試合では控えポイントガードのショーン・リビングストンが膝の痛みにより欠場。時間帯によってはポイントガード役もこなすドレイモンド・グリーンが肩の痛みにより、ここ4試合欠場しており、ポイントガードのスターターはキャリア2年目のパトリック・マコーやクイン・クックが務めている。デュラントやクレイ・トンプソンへの負担が大きくなっているだろうが、ここで無理をしてカリーらが復帰したことで、ケガが再発、または他の箇所をケガしてしまう可能性があることを考慮すれば、今は完治するまで休ませるほうが得策だろう。

主力のカリー(左)は6試合連続、グリーン(右)は4試合連続で欠場中[写真]=Getty Images

 事実、ここ4試合でパワーフォワードの先発を務める新人ジョーダン・ベルは、いずれも23分以上のプレータイムを得ており、貴重な経験を積んでいる。選手層が厚くなることは、長丁場のシーズンを戦ううえでプラスとなるはずだ。

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