NBAでプレーする選手ならば、バッドパスやトラベリングといったターンオーバーの1回や2回を犯しても、何ら不思議ではない。
仮にボール保持時間の長いガードの選手であればその可能性は高いだろう。所属チームにおけるスコアラーも、ボールを持ってから判断することを求められるだけに、ミスが増えてしまうことがあるはずだ。
そんな中、今季のNBAで、“40得点以上でターンオーバー0”という珍しい記録を残す選手が2人いる(成績はすべて現地時間1月21日終了時点)。
1人目はミルウォーキー・バックスで、主にスモールフォワードを務めるクリス・ミドルトン。ヤニス・アデトクンボ(平均37.4分)に次ぐ、チーム2位の平均37.2分に出場し、同20.1得点4.3アシストを記録する選手である。
そんなミドルトンは、11月2日(現地時間1日)のシャーロット・ホーネッツ戦で43得点0ターンオーバーを記録した。ただ単にショットばかり放っていたのではなく、この日のミドルトンは7アシストも記録しており、見事なパフォーマンスを見せた。
もう1人は、トロント・ラプターズのカイル・ラウリー。先発ポイントガードを務めるラウリーは、1月21日(現地時間20日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で40得点0ターンオーバー、そして5アシストをマークしている。今季はチームトップの平均6.7アシスト、チーム2位となる同33.0分に出場し17.0得点を記録している中で、これだけの好数字をマークしたのだから、称賛すべきスタッツだ。
40 PTS | 6 3PM | 5 AST | 5 REB@Klow7: All-Star https://t.co/iIV9JhJ4kz
— Toronto Raptors (@Raptors) January 21, 2018
ところが、これだけのスタッツを残しながら、所属チームはいずれも負けてしまった。「チームが勝てなければ意味がない」と言い放つ選手が多いため、両選手が残したスタッツを手放しで称賛することはできない。それでも、NBA選手でもそう簡単に記録できるものではないため、せめて両選手が見せたパフォーマンスだけは評価したいところだ。