【NBA】オールスター出場選手紹介 TEAMステフィン④/アル・ホーフォード(ボストン・セルティックス)

ホーフォードは2年ぶり5度目の選出[写真]=Getty Images

2月19日(現地時間18日)に迫った「NBAオールスターゲーム2018」。今年はイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスによるゲームではなく、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)がキャプテンを務める「TEAMレブロン」と、ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)がキャプテンを務める「TEAMステフィン」というオリジナルチームの対決という形で行われる。そこでバスケットボールキングでは、今年のオールスター出場選手を、チーム別でそれぞれ紹介していく。

■TEAMステフィン選手紹介④
アル・ホーフォード(ボストン・セルティックス)
センター/208センチ/111キロ/キャリア11年目

<NBAにおける主な記録・功績>
オールNBAサードチーム選出:1回(2011)
オールスター選出:5回(2010,11,15,16,18)

<2017-18シーズン 個人成績>
平均32.5分13.3得点7.9リバウンド5.3アシスト1.1ブロック
※2月1日(現地時間1月31日)終了時点

すべてのコーチと選手がチームメートとして欲しがる好選手
 平均20得点以上を挙げておらず、かといって平均10リバウンド以上を奪っているわけでもない。そもそも、ホーフォードはコートに出てスタッツシートを埋めるような選手ではない。しかし、フロントやチームメートから絶大な信頼を得ている。1月25日(同24日)に現地メディア『ESPN』へ掲載された記事内で、セルティックスのダニー・エインジGMは「すべてのコーチと選手がチームメートとして欲しい選手」と絶賛。チームメートのジェイレン・ブラウンは「(もし皆がホーフォードについて夢中でしゃべっていたとしても)僕はまったく驚かないね。アルはコート内外で自分自身をコントロールしている。とても高いレベルのプロフェッショナルなんだ」と語っていた。

ホーフォードのディフェンス面における貢献度は、非常に高いものがある[写真]=Getty Images

 そんなホーフォードが今季残している特筆すべきスタッツを挙げるとすれば、アシスト数と3ポイントシュート成功率だろう。センターながら平均5.3アシストはチームトップ、3ポイントシュート成功率ではキャリアベストとなる43.6パーセントを誇り、1試合平均1.5本決めている。ただし、この男の働きを数字で表現するのに最も的を射ているのは、やはりチーム成績だろう。カイリー・アービングジェイソン・テイタムをはじめ新加入選手が半数以上を占める今季のセルティックスは、イーストトップ(37勝15敗)にいる。その中でホーフォードは、屈強な肉体を駆使して毎試合チームメートのために体を張り、彼らの能力を存分に生かすべく、時には自らの得点機会さえも犠牲にしてパスをつなげる。それは“消極的”というネガティブな言葉ではなく、“アンセルフィッシュ(非利己的)”という表現がふさわしい。

<オールスターモーメント>
チームメートを活かす黒子的なプレーで祭典を支える
 過去4度の出場で、2ケタ得点は一度もなく、いずれも出場時間は15分未満だったホーフォード。15年には8得点7リバウンド2アシストを残しているが、シーズン中と同様に、チームメートを活かす黒子的なプレーで、祭典を縁の下の力持ちとして盛り上げた。

独特なフォームから放つジャンパー。打点が高く、成功率も決して悪くはない[写真]=Getty Images

<今年のオールスターにおける注目点>
仲間たちが得点できるよう、裏方的な役割を果たせるか?
 セルティックス加入後では初選出。フロリダ大の後輩ブラッドリー・ビール、セルティックスのチームメート、カイリー・アービングはいずれもTEAMレブロンのため、オールスター本戦では対戦相手となる。もっとも、ホーフォードがオールスターで暴れることはないだろう。おそらく、チームメートとなるステフィン・カリージェームズ・ハーデンらが気分良くショットを放てるように、スクリナーやリバウンダーとして体を張ることになるだろう。

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