【NBA】オールスター出場選手紹介 TEAMレブロン⑥/ゴラン・ドラギッチ(マイアミ・ヒート)

キャリア10年目で初のオールスター選出を決めたドラギッチ[写真]=Getty Images

2月19日(現地時間18日)に迫った「NBAオールスターゲーム2018」。今年はイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスによるゲームではなく、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)がキャプテンを務める「TEAMレブロン」と、ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)がキャプテンを務める「TEAMステフィン」というオリジナルチームの対決という形で行われる。そこでバスケットボールキングでは、今年のオールスター出場選手を、チーム別でそれぞれ紹介していく。

■TEAMレブロン選手紹介⑥
ゴラン・ドラギッチ(マイアミ・ヒート)
ガード/190センチ/86キロ/キャリア10年目

<NBAにおける主な記録・功績>
最優秀躍進選手賞(MIP):1回(2014)
オールNBAサードチーム選出:1回(2014)
オールスター選出:1回(2018)

<2017-18シーズン 個人成績>
平均31.7分17.2得点4.0リバウンド4.7アシスト
※2月5日(現地時間2月4日)終了時点

スキルとシュート力でオールスターへと成長したスロベニア出身ガード
 スロベニア出身選手として、2008-09シーズンからフェニックス・サンズの一員としてNBAデビューし、スティーブ・ナッシュ(元サンズほか)のバックアップとして経験を積んだドラギッチ。キャリア序盤のハイライトは2010年のプレーオフ、サンアントニオ・スパーズとのカンファレンス準決勝第3戦だろう。第4クォーターだけで23得点(計26得点)と“覚醒”し、スパーズ相手にアウェーで貴重な勝利をもたらした。その後10-11シーズン途中にヒューストン・ロケッツへトレードされ、1シーズン半をプレー。12年夏にナッシュが移籍するとサンズへ復帰し、エース級のコンボガードとして活躍した。

 そんなドラギッチがヒートへトレードとなったのは2015年2月のことだった。この年はプレーオフを逃したものの、翌15-16シーズンにはプレーオフ返り咲きに成功。トロント・ラプターズとのカンファレンス・セミファイナルで第7戦にまでもつれる大激戦を演じた。昨季はプレーオフを逃したものの、自己ベストに並ぶ平均20.3得点をマークし存在感を示した。キャリア10年目の今季もヒートの主軸として活躍しており、2月5日(同4日)終了時点でイースト7位(29勝24敗)とプレーオフ圏内をキープしている。

ピック&ロールからチャンスメークしつつ、自らも得点可能なドラギッチ[写真]=Getty Images

 1月下旬、ケビン・ラブ(クリーブランド・キャバリアーズ)が左手の骨折のため長期欠場が明らかとなると、現地メディア『PalmBeachPost.com』に対して「もちろん(オールスターに)出たいよ。すべての選手にとって夢だからね。ハードワークをしている人なら誰だって、あの舞台に立ちたいと思う。でもそれは僕にはコントロールできないから」と語っていたドラギッチ。そんな中、2月2日(同1日)にラブの代替としてドラギッチがオールスターに選ばれた。「(それを知ったとき)とてもハッピーだった。これは僕の人生における経験の中で、とても誇れるものだ。(当日は)自分のベストを尽くすよ」と自身初のオールスターへの意気込みを語った。決して電光石火のスピードがあるとは言えないものの、ビッグマンとのピック&ロールから繰り出される相手の意表を突くパスや、ドライブから絶妙なフェイクとステップを駆使して鮮やかに得点する姿は見ていて爽快。アウトサイドシュートの決定力もあり、経験も豊富なことから、ヒートの最重要人物と言っていいだろう。

<オールスターモーメント>
ライジングスターズのみの出場ながら、昨年のユーロバスケットではMVP獲得
 オールスターでは2014年のスキルズチャレンジしか出場していない。とはいえ、昨夏に行われた「FIBA ユーロバスケット」ではスロベニアのエースとして大会4位となる平均22.6得点、セルビアとの決勝では大会最多となる35得点の大暴れで優勝へと導き、大会MVPに輝いた。

昨夏の「FIBA ユーロバスケット」にて。スロベニアをけん引し、優勝&大会MVPを獲得[写真]=fiba.com

<今年のオールスターにおける注目点>
ロケッツ在籍時のチームメート、ラウリーとの再会
 昨年の「FIBA ユーロバスケット」で相手として戦ったクリスタプス・ポルジンギスとはチームメートとしてオールスターに出場予定。ヒューストン・ロケッツ在籍時のチームメート、カイル・ラウリーとは対戦相手として再会することとなる。当時は先発定着さえおぼつかなかった両者が、互いに成長を遂げてオールスターという舞台で顔を合わせるのは感慨深いはず。また、ジェームズ・ハーデンとの“サウスポー対決”も興味深い。

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