2月19日(現地時間18日)に迫った「NBAオールスターゲーム2018」。今年はイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスによるゲームではなく、レブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)がキャプテンを務める「TEAMレブロン」と、ステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)がキャプテンを務める「TEAMステフィン」というオリジナルチームの対決という形で行われる。そこでバスケットボールキングでは、今年のオールスター出場選手を、チーム別でそれぞれ紹介していく。
■TEAMステフィン選手紹介⑨
ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)
センター/213センチ/113キロ/キャリア2年目
<NBAにおける主な記録・功績>
オールスター選出:1回(2018)
<2017-18シーズン 個人成績>
平均31.7分23.7得点11.0リバウンド3.3アシスト1.9ブロック
※2月8日(現地時間2月7日)終了時点
パワーとスピード、スキルを高いレベルで兼備した若手センター
2014年ドラフト全体3位でシクサーズに指名されたエンビードは、2シーズンをケガで全休し、昨季ようやくNBAデビューを果たした。出場は31試合のみ、ケガでシーズン後半を全休したものの、2シーズン待ったかいがあったと思えるパフォーマンスを見せた。平均25.4分の出場で、20.2得点7.8リバウンド2.5ブロックと、堂々たる成績を残した。
エンビードは今年1月中旬、現地メディア『SLAM』に対し、「昨年、俺は(オールスターに)選ばれるものだと思っていた。とてもエキサイトしていたし、神を信じていたんだ」と語るほど、昨季のプレーにも手ごたえを感じていた。だが昨季、エンビードがオールスターに選ばれることはなかった。
そして迎えた今季。16年のドラフト全体1位指名だったベン・シモンズも加わったシクサーズは、開幕3連敗を喫したものの、そこから徐々に白星を増やし、勝率5割前後をキープ。213センチ113キロという巨体のエンビードは、得点にリバウンド、ブロックを量産し、シクサーズをけん引。ポストプレーにドライブ、ジャンパー、さらには3ポイントシュートも決めることのできる万能型センターとして台頭している。ドライブやファストブレイクではユーロステップを、ポストプレーではアキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)が見せていたような華麗なドリームシェイクをほうふつとさせるムーブを駆使して得点するスキルも持っている。
昨年11月16日(同15日)のロサンゼルス・レイカーズ戦では、46得点15リバウンド7アシスト7ブロックという驚異的なパフォーマンスを見せるなど、リーグ屈指のセンターであることを十二分にアピール。また、「SNSは自分自身をアピールするもの」と語るように、積極的にSNSを活用して毎回話題を集めている。ラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)やドレイモンド・グリーン(ゴールデンステート・ウォリアーズ)らとコート内外で言い争いをしては注目を集めた。
そんな中、エンビードはキャリア2年目でオールスター初選出、しかもスターター枠で出場することになった。歌手のリアーナとのSNS上のやり取りが現地メディアであふれる中、エンビードは自身のインスタグラムでこのように語った。「すばらしい日だ! 俺たちは勝利を手にしたうえに、俺はオールスターになることができた。応援してくれている皆とサポートしてくれたこの組織に感謝したい」。今季エンビードが見せているプレーは、オールスターと呼ぶにふさわしい。だからこそ、初選出されたのである。
<オールスターモーメント>
ライジングスターズのロースターに選手されるもケガで欠場
昨季はケガでプレーできなかったが、ライジングスターズの「WORLDチーム」に選出されたことで、ユニホーム撮影やポートレイト撮影を行った。会場でイベントやゲームを楽しみ、現地でオールスターブレークを満喫した。
<今年のオールスターにおける注目点>
TEAMステフィンのロースターに溶け込み、楽しくプレーできるか?
SNSでもライバル視するカール・アンソニー・タウンズとは年が近いことから、チームメートとしてプレーする本戦は存分に楽しむに違いない。おしゃべりで陽気なキャラクターのため、ドレイモンド・グリーンやステフィン・カリー、ジェームズ・ハーデンといった選手たちにも問題なく溶け込むことができそう。本戦では、アグレッシブにショットを放つのではなく、チームメートと楽しくプレーし、SNSで楽しそうな投稿をしてくれると期待。